コーヒーは飲み物です。〔１〕

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「タカさん！おしぼりちょーだい！」


隼「…。」




タカさんに渡されたおしぼりで


銀髪くんの靴を拭いた。



隼「えっ…。」


「よかったですね！吸収する靴じゃなくて。」


隼「あ、いや…ありがとうございます…。」



私のズボンにコーヒーがかかったことを


気にしてるんだろうな…



銀髪くんの困り顔…見慣れちゃった。笑




「ふふっ。これもクリーニングする？笑」


隼「えっ…」


「へへっ。冗談です。
タカさん！床拭いといてねー！
銀髪くんは1つ横にずれてください。」


隼「あっ…いや…はい…。」





タカさんが自分で拭けと文句言ってたけど、


もうタイムカード切ったから働きません！






ズボンを履き替えて、カウンターに立った。



タカさんに、もう働かないんじゃねーのかよ！


って言われたけど、



銀髪くんがこぼしちゃったのなら、


私が作らないで誰が作る？




銀髪くんに作り立てのコーヒーを渡して、


無理やり美味しいですと言わせてしまった。苦笑





ズボンのことを気にしてるみたいだけど、


あんな安物気にしなくていいのに。



ヤケドさせられたら別だけど。笑




「それより、さっき何で
あんな驚いてたんですか？そこが謎！」


隼「いや…バッタさんって言ったから…。」


「あっ、バッタさん？
…本当の名前何だったっけな？
今、バッタさんじゃないんだよなぁ…んと……。」





そっか…バッタさんなんて


言ってもわからないよね。




んと…バッタ……




隼「哲也さんです。」


「あーそうそう！そうだ！
へー知ってるんですね！！」


隼「いや、先輩だし、
ここ教えてくれたのも哲也さんです。」


「へー。じゃあ銀髪くんも
そっち系の人ってこと？」


隼「そ、そっち系？苦笑」


「ん？そっち系はそっち系。笑」


隼「は、はぁ…。」

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