すぐそばに君はいた −4−

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浮かれてるメンバーと一緒にMV撮影をした。


みんな素敵な表情。


自然に溢れ出る笑顔はいいねぇ。


…あ、これ若干ブラック入った発想してんなぁ。




撮影したやつをチェックしていると、肩を叩かれた。




「ん？」




振り向くと まこだった。




「どしたの？」


慎「Aさんのそばが1番落ち着く。」


「えっ？何かあった？」


慎「何話してるか分からないし、
色んな人いるし…。」


「ふふっ。」






ここに浮かれてない人が居てホッとした。




今日はボーカル3人いないからなぁ。


壱馬さんという逃げ道がないもんね。





シャイボーイなだけあって


積極的に美女たちに話しかれないらしい。




「でも、まことあれ乗ってる人美人じゃん。」


慎「…全然興味無いっす。」


「ふーん。美人なのに。」


慎「Aさんの方が可愛いですよ。」


「お世辞だと分かっていても、嬉しい。」


慎「はい。笑」


「いや、そこはお世辞じゃないですよー
って言うところ！！はいってお世辞って認めてる。」


慎「はい。笑」


「…そういう所、まこらしくて好き。笑」




瑠唯「Aもあーいう衣装着たかった？」


「はい？」



タイトなミニスカートの美女を指さした瑠唯さん。




「パフォーマンスに影響する衣装は絶対嫌です。」


瑠唯「その考えAらしいね。」


「ちゃんと動ける格好じゃないと。」





私はメンバーと同じように


ジャケットを羽織っての撮影。



女性らしいあっちの世界とはかけ離れてる。




慎「Aさんは似合わないっすよ。」


「えっ？ひどくない？一応レディだよ？」


慎「一応……はい。笑」


「おい！まこ！！」


慎「ふはははっ。笑」


「ふふっ。似合わなくていいもーん。」


慎「冗談です。似合います。似合います。笑」


「もう遅ーい！！」






別に着たいとも思わない。




もちろん必要だったら着る。



でも、私にそんな需要ないでしょ。

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