すぐそばに君はいた −3−

128 健太side ページ28

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健太「嫌なら言って。」


「えっ、ちょっ…」




Aに顔を近づけると手で口元を隠された。




でも、その手には全然力が入ってなくて、


簡単に下ろせた。





「ちょ、けん た、さん？」


健太「俺でいっぱいにしてあげる。」


「っ！」





そう言って顔を近づけると、


嫌がる素振りも見せず触れた唇。





角度を変えて何度もキスをした。




開いた口の中に舌を入れると、


俺の舌に応えてくれるように絡めてくれた。




ゆっくりと離れてAの目を見ると、


少し困った顔で微笑んだ。




健太「もう1回。」




もう一度顔を近づけると目を瞑ったA。





深く…あんな男を忘れさせるために、


俺でいっぱいにするために…キスをした。





リップ音を立てて 唇を離した。



健太「ふふっ。」


「変態。」




ニヤッと笑うと微笑みながら変態って言われた。




健太「好きだよ。」




そう言って顔を近づけると


目を瞑ったAに


優しく触れるだけのキスをした。




もう他の男に触れさせたくない。




健太「忘れられた？」



「…さぁ？」


健太「じゃあもう1回する？」


「いい。もう大丈夫です。」


健太「ふふっ。」





場の雰囲気を壊したくておどけてみた。




このままだと俺、


Aの全てを奪ってしまいそうだったから。




健太「泊まってく？」


「んー…いや、」


健太「決定ね。」


「ふふっ。じゃあソファ借りてもいいですか？」


健太「いいよ。先シャワー入って。
綺麗さっぱり流しておいで。」


「ありがとうございます。」





今日は絶対に同じベッドには寝れない。




俺の理性が勝てる気がしない。







ずっと神経使ってたからか、



すぐに寝てしまったAに


おやすみって頭を撫でて寝室に行った。

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