すぐそばに君はいた −3−

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陣「LIKIYAさん…。」


LIKIYA「んー、後は俺らに任せて。
撮影行けるなら…行こっか。」


樹「…はい。」





周りの人には迷惑をかけられない。



陣さん達が撮影スタジオに行こうとした。




樹「行ってくる。」


「ジャケット…」


樹「…あぁ。」


慎「これ使ってください。」




そう言って、まこが私に上着を貸してくれた。




陣さんや樹達が楽屋から出て行った。





誰も何も聞いてこない。



どんな状況だったか…聞かなくても分かってるか。




壱馬「大丈夫か？」


「はい。」


壱馬「無理すんな。」


「…。」




壱馬さんに頭をポンポンとされた。



無理…しないとやっていけない。




今は無理をさせて。





楽屋の隅でLIKIYAさんがマネージャーさんに


日を改めて撮影出来ないか確認してた。




「LIKIYAさん。私できます。やります。」


LIKIYA「でも…」


「大丈夫です。やらせてください。」


LIKIYA「……わかった。」





日を改めたら他のスタッフさんに迷惑をかける。


そもそもスケジュールがいっぱいだ。




「その前に歯磨きさせてください。
手間取らせてすみません。」


陸「Aは謝る必要ないよ。」


彰吾「そうやって自分責めんな。
Aは悪くない。」


「ありがとうございます。」




微笑んだのに、誰も微笑み返してくれない。




当たり前だけど…みんなが不安そうに私を見てた。




やだなぁ。笑ってほしいのに。



みんなの笑顔が好きなのに。




そんな悲しい顔…しないでくださいよ……。

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