すぐそばに君はいた −3−

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樹「立てる？大丈夫？」



樹に声をかけられたけど足に力が入らない…。




「…吐きたい…吐く……。」


樹「えっ？」


「吐く…。」




そう言うと健太さんが抱きかかえてくれて


女性トイレの中に連れていってくれた。




健太「吐いていいよ。」




髪の毛が汚れないように後ろから持ってくれた。




気持ち悪くて…


ここが共有のトイレで、


床に座ってるのすら気にせずに吐いた。




ずっと健太さんが背中をさすってくれていた。



ここ…女性トイレなのに……。




「もう大丈夫です。」




立ち上がった私の腰に腕を回してくれて


支えてくれた健太さん。





洗面所で何回もうがいをした。




でも気持ち悪いのは全然無くならなかった。





トイレを出ると、


心配した顔のメンバーが待っててくれた。





「すみません。」


陣「謝ることないから。」


「…はい。すみません。」







みんなと楽屋に戻ると、


楽屋にいたメンバーが私を見て愕然としていた。



「…。」




近くの椅子に座らされた。




LIKIYA「…大丈夫か？」


陣「…。」





スタッフさんが物凄く申し訳なさそうに…


他の方の撮影は…


ってマネージャーさんに相談していた。





「私、大丈夫ですから。撮影押しちゃう。」




RMPG「「……。」」





あぁこの雰囲気…嫌いだなぁ。

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