すぐそばに君はいた −3−

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アリーナツアーに向けて日々忙しい。




それに加えて違う撮影もあるから


毎日のようにメンバーと会っている。





でもメンバーと一緒に居られる時間は物凄く嬉しい。





「ん？あれ？」


翔吾「どしたの？」


「あれ？ピアスがない。おかしいなぁ。」


翔吾「えっ？落とした？」


「かもしれないですね。あれぇ？」




衣装から私服に着替えて、


テーブルに置いてあったはずのピアスを


付けようとしたら、無くなってた。




ちゃんとケースに入れてあったんだけどな。





私が床を探してると、


どした？って陸さんに言われた。





翔吾「Aのピアス無くなったらしいんすよ。」


陸「えっ？マジ？」





翔吾さんがそう言ってくれて


メンバーが一緒に探してくれた。




でも見つからなくて…


そのうち見つかると思うんで大丈夫ですって。



探すのをやめた。





あのピアスけっこう気に入ってたんだけどな。







その後も怪奇現象が続いた。





カバンの中からハンカチが無くなったり、


ポーチの中からリップが無くなったり…




メンバーも、また？って呆れてた。



その度にメンバーも探してくれるけど


見つかることはなく…。





撮影の時は私物のアクセは付けず、


荷物も最小限にした。




大切なものはマネージャーに


預けるようにしたりと気をつけた。





「嘘でしょ…。」




気をつけてたけど、これは大丈夫だろうと思ってた。




大切にしていた…ブランケットまでもが無くなった。




もうやだ。誰？




メンバーは絶対違う。



じゃあ誰？本当にやめてほしい。




あのブランケットは


まこからもらったお気に入りなのに…。





「はぁ…。」





スタッフに嫌われるようになってしまったのか。



私なんかしたかな？






こんな嫌がらせ…いつまで続くんだろ…。







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キリがいいところまでドドーンと行きますね。

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