信じてもいいですか？ [４]

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樹「……ふふっ。笑」


「本当に凄いメンバーさん達だね。」


樹「ねっ。笑」




サプライズのために呼ばれて福岡まで来たら、


まさかの樹のバースデーサプライズじゃなかった。




みんなが樹の部屋から出て行って2人になった。




「ごめんね。」


樹「なんで謝るの？」


「もうね、色々と謝りたいことがたくさんある。」


樹「ん？」




首を傾げた樹は優しい顔をしていて


罪悪感しか無かった。




「まず、疲れてるのにここに居てごめん。
明日もライブなのに。」


樹「えっ？全然いいよ。」


「早く退散するから。」


樹「このホテル泊まってるの？」


「ううん。隣駅のビジホに泊まってる。」


樹「えっ…この時間から1人でホテル戻るの？」


「大丈夫だよ。タクシーで帰るから。」


樹「…。」




そんな心配しなくても大丈夫なのに。



優しい気遣いが嬉しい。




樹「怒ってるわけじゃなくて、
なんでここにいるの？」


「…。」


樹「どうやってここにいるの？」


「…だよね。」





まずそこだよね。



1番気になるところだよね。




怒ってないのは分かってる。


でもこれから言うことで怒られるかもしれない…。




「実は…。」


樹「…。」


「樹の家に行った時に
北人さんが遊びに来てた日あるじゃん？」


樹「うん。」


「その日に、福岡公演見に来てほしいのと
サプライズに参加してほしいって言われて、
軽い気持ちでいいですよーなんて返事しちゃって。」


樹「うん。」




あぁ言ったら樹どんな顔するんだろう…。




怒らないでね…お願い。

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