信じてもいいですか？ [３]

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「えーん。今日忙しくならないかなぁ。」




夜勤が始まる前から何言ってるの？やめてよ！


って一緒の夜勤の人に言われてしまった。





だって…



明日の夜のことを考えただけで憂鬱なんだもん…。




願わくば朝帰れないほど忙しくなってくれて、



ごめん。夜勤で一睡も出来なくて、

疲れてるから今日は行けない。って断りたい。





そんな願いも虚しく、いつもより平和な夜勤だった。


仮眠もばっちり取れたし。




えっ？都内の救急車無くなっちゃった？


ってくらい静かだった…。




くそぅ…。





はぁ…


これは神様が行きなさいって言ってるってことか…。





神様。


ちゃんと約束通り行くから、

樹と付き合ってることが世にバレませんように。


それだけはお願いします。

お守りください。


本当に！それだけはっ！！！




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夜、指定された場所に向かった。




そりゃもう心臓バクバクで、緊張がすごい…。




やばい…着いてしまった。



この扉を開けたら…開けたらどうなる？



いや、開けたくない。





はぁなんで行くって言っちゃったんだろ…。






本当に緊張しすぎて、


全然力が入らなくて店の扉が重たかった。





店員「すみません。今日貸し切りでして。」



「あっ…あの…。」




そりゃね。


私がその貸し切りの1人だとは思わないよね。




分かりましたって帰っちゃおうかな


なんて思っていたら、


たまたま通った知ってる顔。





「あっ！やましょーさん！！」


彰吾「っ！！」





名前を呼ぶとこっちを見たやましょーさん。



私に気付いて、ニコッと笑って…




「えっ…。」




どこかへ行ってしまった。



嘘でしょ…。






店員「あ、お待ち合わせの方でしたか？」


「あ、はい……一応。」





店員と話してると、



よっ！待ってました！！



ってテンション高く現れた人は確か…




「…おつかれ、さまです。」


翔平「さぁさぁ。行きましょう。」




翔平くんに手招きをされて、


店員に会釈をして店の中へ入って行った。





翔平くんの後ろをついて行くと


賑やかな声が外まで漏れていた。

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