［普通］って何？ −3−

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壱馬 “会いたい ”





一気にぶわーっと身体が熱くなって、

心臓がバクバクしてる。



危うくもう1回携帯を落とすところだった。



冷静になれ…。


バクバクしてる自分の胸に手を置いて深呼吸をした。



大丈夫？何かあったの？って

遥香さんに言われたけど、

大丈夫って答えるのが精一杯だった。




こ、この案件は樹に相談してからにしよう。


見なかったことにしよう。



樹に相談してからじゃないと。うん。




そう思って携帯をしまった。




なのに心臓のバクバクが治まらない。


授業に全然集中出来なくて、

抜け殻状態で先生の話を聞いていた。



放課後、

他校の男子と遊びに行くという遥香さん達を

見送ってすぐに1人で学校を出た。





校門の外がいつもより賑やかだ。


何かあったのかな？



そう思ってると、

先に学校を出たはずの遥香さん達がいた。



どしたんだろ？


そう思いながらゆっくり歩いていくと、

そんな私に気付いた遥香さんが

私の名前を呼んで手招きした。



「どしたの？」



名前を呼ばれたから、

少し急いで遥香さんのそばに行った。



遥香「それは私に言う言葉じゃないんじゃない？」


「えっ？」



微笑んでる遥香さんに、

後ろ。って言われて振り向いた。






「えっ！！」


壱馬「…よっ。」


「……ど、どうしたの？」


壱馬「会いたいってLINEしたんだけど。」


「っ！」




壱馬くんが話すと

きゃーって周りにいた人達が叫んだ。




Aさんの彼氏かな？

Aさんを待ってたんだね。

Aさんって彼氏いたんだね！知らなかった。

校門前に彼氏が待ってるなんて夢なんだけど！




色んな声が飛び交っていた。




「そ、それは…そ、その…。」


壱馬「樹くんに相談してから
返信しようかと思ったって？」


「…うん。」


壱馬「ふっ。だろうなと思った。
だから待てなくて会いに来た。」


「っ！」



また周りの人達がきゃーと叫んだ。



胸がキューって締め付けられて、

言葉が出なくなるタイミングでみんなが叫ぶ…。




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作者より
わがまま聞いてくれてありがとうございます！
1人でよかったんですよ？
たくさんの方々が押してくださいました。
本当に感謝しかありません。
3まで赤星にして下さって感無量です。
お約束した通り完結まで更新します！！

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