鬼邪高校に平和が！？【4】

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「お待たせー。遅くなってごめんね。」



待ち合わせに遅れて急いで行くと、


そこには……





唯「全然待ってないよ。」




前よりも大人っぽく綺麗になった唯ちゃんがいた。




「行こっか。近くのカフェでいい？」


唯「うん。」



佐智雄抜きで遊びに行くくらい

仲のいい唯ちゃんは年下だけど、

先輩って感じがするくらい落ち着いている子だ。


私も唯ちゃんみたいに

落ち着いてる子になりたいものだ。




「ねぇ彼氏出来たんだよね？」


唯「うん。Aちゃんもでしょ？」


「そうだよ。おめでと。今日はその彼氏さんは？」


唯「後で迎えに来てくれるって。」


「おぉ！愛されてるね！！」


唯「ふふっ。Aちゃんの彼氏は？今何してるの？」


「んー…なんだろうね？本でも読んでるんじゃない？」


唯「えっ？」


「だって分からないもん。」



何してるんだろ？


唯ちゃんみたいな女の子なら

彼氏さんは迎えに来たくなるだろうね。



喋りながら歩いて近くのカフェに入った。



「唯ちゃんの彼氏ってどんな人？」


唯「Aちゃん会ったことあるよ。」


「嘘？待って！誰？あっ、答え言わないで！考える！！来てからのお楽しみにするから。」


唯「ふふっ。うん。笑」


「えぇ会ったことある？全然分からない！」


唯「凄い優しくてね。守ってくれる人。」


「いや、唯ちゃんは誰しもが守りたくなるって！！」


唯「何それ？笑
Aちゃんの彼氏はどんな人？」


「んー……どんな人なんだろ？」


唯「えっ？笑」



こういう恋バナというもの自体なかなか無いから、

なんて言ったらいいのか分からない。



轟くんってどんな人？


いつも簡単にお兄ちゃんに似てる人って

片付けてたけど、

今となってはお兄ちゃんに全く似てないし。





「私も守らなきゃ！ってなる人かな？」


唯「えっ？貧弱な人なの？笑」


「ううん。逆！めっちゃ強い！！強いからこそ彼の出番を作りたくなくて守らなきゃって思える人。」


唯「…ごめん。よく分からない。笑」


「だよね。笑」



唯ちゃんには絶対分からないと思う。



こんな清楚な子には絶対にわかってほしくない。

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