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「素直だね。笑」


有剣「Aちゃんにだけね。」


「へー。笑」


有剣「で?返事は?」



余裕がなくて、催促をしてしまった。


でも仕方ないんだ。


Aちゃんのことになると

余裕がなくなるんだから。



「さっき言ったよ?」


有剣「何を?」


「小田島くんのことが気になってるって。」


有剣「っ!」


「いきなりあんな事されたら、
誰だって気になるでしょ。
そもそもいいなぁって思ってたから余計。」


有剣「……。」


「テスト期間中、
ずっと小田島くんのことばかり考えてた。
早くテスト終わって会いたいって思ってたよ?」


有剣「ふっ。素直だね。笑」


「小田島くんにだけね。笑」



お互いがお互いの言葉を真似して、微笑んだ。



有剣「キスしていい?」


「嫌だと言ったら?」


有剣「諦める。」


「素直だから?」


有剣「そう。素直だから。」


「ふふっ。じゃあキスして?」


有剣「ふっ。素直だね。」



少し赤らめた顔をしたAちゃんにキスをした。



好きな人にキスをするだけで

こんなにも胸が締め付けられて痛いなんて、

知らなかった。




あの時不意にしたキスとは違う。


2人の気持ちが通じ合ったキス…。



有剣「…ふっ。」


「ふふっ。」



唇が離れて、顔が赤くなっているAちゃんが

愛おしくて、髪を撫でた。



「あっ、言ってなかった。」


有剣「あぁ?」



何を?


ゆっくりAちゃんの顔を覗いた。



「有剣くんが好きです。」


有剣「っ!」



俺の目をまっすぐ見て言ってくれた言葉は、

今、何よりも聞きたい言葉だった。



何も言わなくても重なる唇。



あぁダメだ。幸せだ。

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うに - 今更ながら読ませていただきました…笑 みんなの特徴捉えてて最高です!!轟くんがもう最高ですね、面白い小説をありがとうございます!! (7月23日 17時) (レス) @page18 id: 67c9f38a7a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - すっごい面白かったです! 今度は小田島くん落ちのを書いていただけると嬉しいなぁ (2021年12月15日 2時) (レス) @page45 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - Megさん» 読みました。最高。妹居るとか萌えますねんふふ (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - さ??♀?さん» コメントありがとうございます。もし良かったら、非表示にしていた続きを数日だけ公開するので、読んでみてください。お気に召すかはわかりませんが汗 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - やばいです。めっちゃ感動して一気に読みました。三時に寝ました。寝不足です笑。轟の時々の甘さがもう最高。何回も思い出してにやけてしまいます。 (2021年8月11日 11時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Meg | 作成日時:2020年9月9日 20時

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