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「そろそろ帰るね。」


有剣「……あぁ…。」


「じゃあね。小田島くん。」


有剣「あっ!」


「ん?」



帰ろうとしたAちゃんが、

あっ!と言う言葉に反応して振り向いた。



有剣「連絡先…聞いてもいい?」



かなり勇気を出した。


こんなセリフ俺が言うなんて

考えたことすらなかった。



ポケットに手を突っ込んで携帯を取ろうとした。


「いつかね。」


有剣「っ…。」


「じゃ。」



振られた…。


心臓バクバクなことに、

彼女は気付いてないんだろうな。



歩いて行ってしまった彼女を

ただただ見つめるしか無かった。




有剣「はぁ…。」


仁川「あーうるせえなぁー。
さっきから何回ため息ついてんだよ!」


有剣「あぁ?」



イラついた仁川を見て、俺までもイラッとした。



近寄って睨みつけると、

落ち着けってって沢村に引き離された。



勇気を振り絞って連絡先を聞いたのに

教えてもらえなかったってみんなに言ったら、

簡単に落とせるような相手じゃねぇなって笑われた。



軽い男だと思われただろうか…。



沢村「で?彼氏いるって?」


有剣「えっ?」


沢村「聞いてないの?」




有剣「……あぁ…。」


志田「お前。まじかよ。苦笑
だから連絡先教えてくれなかったんじゃねぇの?」


有剣「…。」


志田「で?何年なの?タメ?」




有剣「………あぁ…。」


仁川「ダメだこりゃ。笑」




俺、大事なこと何も聞いてない。


ただ話せただけで浮かれてた。




確かに彼氏いてもおかしくねぇよなぁ…。



有剣「はぁ…。」


仁川「クヨクヨすんのは勝手だけどな。
やることはやれよな。」


有剣「はいはぁーい。」



言われなくても分かってる。



1年のやつが他校にやられた。


佐智雄が黙ってる訳もなく、そいつらを殺る。



あぁ今の俺…歯止め効かねぇかもしんねぇ。



仁川「行くぞー!」



おぉーってみんなの声が響いた。



有剣「ふっ。」

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うに - 今更ながら読ませていただきました…笑 みんなの特徴捉えてて最高です!!轟くんがもう最高ですね、面白い小説をありがとうございます!! (7月23日 17時) (レス) @page18 id: 67c9f38a7a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - すっごい面白かったです! 今度は小田島くん落ちのを書いていただけると嬉しいなぁ (2021年12月15日 2時) (レス) @page45 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - Megさん» 読みました。最高。妹居るとか萌えますねんふふ (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - さ??♀?さん» コメントありがとうございます。もし良かったら、非表示にしていた続きを数日だけ公開するので、読んでみてください。お気に召すかはわかりませんが汗 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - やばいです。めっちゃ感動して一気に読みました。三時に寝ました。寝不足です笑。轟の時々の甘さがもう最高。何回も思い出してにやけてしまいます。 (2021年8月11日 11時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Meg | 作成日時:2020年9月9日 20時

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