こんにちは、 ページ1
「…初めまして、藍澤Aです。大阪からやってきました。どうぞよろしくお願いします。Aと呼んで下さい」
さらさらの綺麗な髪を揺らせながら礼をする少女は、とても美しい物だった。瞳は深い緑色で、唇は桃色の瑞々しいもので。引き込まれそうな魅力を持つ彼女に、銀時は少しばかり同情していた。
(なんでこんなとこに来ちまったのかね。…ったく、こいつらんとこに放り込んだら死んじまうんじゃねぇか、この人形さん)
「…い、先生?私の席は何処ですか?」
「あー…考えてなかった。どうすっかな…じゃあ土方ーお前の席やれ。お前は席なくても出来る子だ」
「ふざっけろよ!出来る訳ねぇだろ!大体倉庫から机と椅子持ってきて置けばいいだけだろうが!」
「じゃあお前よろしくなー。はい、ホームルーム解散。藍澤、あの目つき悪りぃ男が持ってくるまで少し我慢してやってくれや。好きなとこに置いていいからよ」
「はい。わざわざお手数をお掛けして申し訳ありません」
藍澤は綺麗な唇をニコリと上げてこれまた綺麗な作られた様な笑みを作って見せた。俺があと10年若かったら速攻声掛けてたな…なんちって。
「…おらよ。持ってきてやったぞ。じゃあ俺はもど「待てやこら」
「…藍澤に学校紹介してやれ。お前国語の成績足りなぇだろ」
「…てめ…足元見んじゃねぇよ、卑怯だぞ。大体なんで俺が…」
「…あいつらに任せてみろ、藍澤死んじまうだろ。マシなお前に頼んでんの、先生は。だからよろしくな。土方くん」
チッと舌打ちをして藍澤を見た土方は眉を寄せながら行くぞ、と口を開いた。どうやら強制的に藍澤の席は土方の隣の席に決まったようだ。それに藍澤は苦笑いしながら着いていく。
…幸運を祈るぜ、人形ガール。
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光華(プロフ) - お疲れごはん、リアルタイムで楽しく読ませていただいてます!こちらも面白いです!私は完全に土方さん推しなので、土方さんに落ちないかな((殴 どちらも更新楽しみにしてます! (2020年6月6日 22時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マピト | 作成日時:2019年12月6日 22時