高地家の日々〜part4〜

呼び出し(リクエスト) ページ34

大我side






今はレコード会社の担当者の人と打ち合わせ中






担「じゃ曲調はバラードな感じで…」






そろそろ終盤にかかってきた頃ポケットに入っている携帯が鳴った






担「いいよ。出な？」



「すみません」






席を立ち部屋から出て携帯を取り出す

画面には［森保育園］という文字が写っている

、、、ほんとに嫌な予感しかない






「もしもし」



保『あっ森保育園の者です。すみませんお仕事忙しい中…』



「いえいえ。また北斗何かしました？」



保『はい。実は翔太君と涼太君と喧嘩して、軽く怪我をさせてしまいまして…』






はぁ！？何やってんのあいつ






保『それで北斗君も少し怪我してしまったんです。今からこちらに来て頂くことはできますか？』



「あー、、、今すぐには難しいんですが、1時間以内には行くようにします」



保『わかりました。お願いします』



「はい。失礼します」






電話を切りため息をついてから部屋に入る

てか年中になってから呼び出し多くね？






担「もう大丈夫なの？」



「はい。すみません中断してしまって」



担「いいよ。その表情からして北斗君絡みの話かな？」



「えっ？……なんで分かったんすか」



担「何年大我と仕事してると思ってんの(笑)。北斗君の事になるとなんか顔つき変わるんだよなぁ」






たしかに俺がこの職に就いた時からお世話になっている人

北斗とも何回か会ってるから認証済み






「凄いですね笑」



担「だろ？急いでるみたいだし早めに終わらすぞ」






それからテキパキと話を進めて打ち合わせは終了






「ありがとうございます」



担「いいよいいよ。それよりまた北斗君連れておいで？会いたいから笑」



「悪ガキの北斗でよければいつでも」






微笑んでそう言うと『それは困るな〜』と豪快に笑う

これマジ冗談じゃないからね？

最近ほんとイタズラばっかりで全然いい子でいてくれないもん






担「また今度ゆっくり雑談でもしような」



「ええ。ぜひ」






会話を終わらせ荷物をまとめ、急いで会社から出てタクシーで保育園まで向かった

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