【QK】トライアングル【fkr.kwmr】

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「エンジェル山本くん来て〜」「あれ、前はトイプードル山本くんだったような」中々仕事のエンジンが掛からない。こんな時はあの子を呼ぶしかないとちょっと大きめの声で呼んでみる。数秒経つとひょこっと顔を覗かせた山本くん。「何ですか、また上手くいかないんですか？」「そうなの〜１回は企画を考えてみるんだけどさ、納得いかなくて」私が座っているソファの横に座った山本くんは「尊敬しますよ、Aさんのそういう所」とエンジェルスマイルで言った。「上手くいかないとこ？」「馬鹿？違いますよ、納得いくまで何回も何回も挑戦し続ける所です。妥協しないって難しいことですし」何気山本くんも不意にＳになりかけるけど彼だから別に嫌な気はしない。何歳も下の彼に毎回励まされてるのは情けないな、と思うけどこれだから止められないんだよ。「元気でた。山本くんにいいと思って貰えるように頑張る」「僕、実はAさんの企画からインスピレーション貰ってるのがほとんどなんです。内緒ですよ」そうやって唇に人差し指を立てた山本くんは天使だけど小悪魔で、私よりずっと歳下なのに精神年齢が高い自慢の癒し要員です。 ／ ymmt





「うわっ！びっくりした！」撮影部屋の端っこで蹲り不穏な雰囲気を醸し出している私を見つけたリアクション王こうちゃんはびっくりし過ぎて一旦ドアを閉めていた。「まーたなんかやってるよ」呆れた声で近寄ってくるこうちゃん。「負のスパイラル入っちゃってます？」「…私なんかが動画出てていいのかな、てかプロデューサーで大丈夫？その前にこんなエリート集団に私が居ていいのか、」悪いが今は凄く面倒臭い期に突入している。自覚もしている。「はぁ、Aさんが居なかったらQuizKnockはQuizKnockで居られなかったと思いますよ。初期からずっと支えてるじゃないですか」「でももう私は必要ない…のかなって」「例え全視聴者がAさんのこと要らないって言っても俺達は一生貴女を必要とし続けますよ」こんな面倒臭い人なんか突き放したっていいのに、こうちゃんが頭を撫でてそう言ってくれただけで気分が晴れるのはわたしが単細胞なだけなのかな。「やばい、嬉しくて泣きそう」「え、俺が泣かせたみたいになるんでやめてください」「こうちゃんが泣かせた」「えっ！？」QuizKnockイチのリアクション王はかっこつけたがり屋で、リズムゲームなんか出来ないけど優しい心の持ち主です。 ／ k-chan





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