【QK】トライアングル【fkr.kwmr】

プロデューサーは数えない ページ2

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突然だけど、文系の皆さんに問いたい。
理系の人の会話という物はどうしてこんなにもハイレベルなのだろうか。私の頭が悪いだけ？別に文系でも理系の話題には着いていける？──あぁ、それは確かにあるかもしれないけど私の周りの理系の人が可笑しいということをわかって欲しい。





「福良〜、理系数取団またやろうぜ」

「えぇ？今編集してたんだけど…あ。Aが居るじゃん」





何故そうなる？私は文系でしょうが。
と心の中で突っ込みたくなるぐらいこの人達の思考回路は常軌を逸した物だと思う。





「いい所に。理系数取団やるから来て」

「嫌だ」





そう言って優雅に椅子に座りながら手招きする此奴は河村。目の前に座れとジェスチャーしているけどそこに座ったら私の命は無いと思った方がいい。きっと彼奴は誰に対しても容赦ない。ましてや何年も一緒に仕事をしてきている仲間に対する対応なんて考えたくもない。





「相手してあげなよ、文系だからって理系を避け続けるのは良くないんじゃない？」

「ゔ…」





んなははは！と愉快に笑う此奴は福良。一見和やかで気さくの良いジェントルマンに見えなくもないが、心に突き刺さるようなことをズバズバ言ってくるとんでもない奴。物腰柔らかそうだからと言って油断してると痛い目に遭う。実際私も何回も遭ってる。





「私文系だよ？理系を避け続けてきた女だよ？相手にならないからやめよう、ほら須貝さんとか居るじゃん」

「相手が強すぎても面白くないんだなぁ」

「須貝さんは忙しそう。けどAは暇そう」





訂正しておく。私は全く暇じゃない。
練り途中の企画だってあるし、締切間近の記事だってあるし、…文系だし。それに強すぎても面白くないという河村に対しては遠回しに私を侮辱しているので許さない。





「しょうがないな。ボロボロでも馬鹿にしないでよ？あと理系しか知らないような豪速球ぶん投げて来ないでね」

「いくら僕でもそのぐらいの配慮は出来るよ。続き過ぎても続かなくても面白くないからね、丁度いい塩梅を目指す」





長年の勘により、うだうだと強請っててもきっと河村は諦めないと思う。仕方なく項垂れながらも立ち上がって了承した私を見るなり河村の顔に薄ら笑みが浮かんだ。





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