○. ページ10
なぁぁああああに言っちゃってくれてんのこいつはぁぁああ！！！
いやお前さ、普段ハグとかしないじゃん、なにしてくれちゃってんのマジで！！！
A「ちょ、渡辺、やめてって、」
渡「やめない」
岩「俺も」
目「じゃ、俺も」
いやいやいやなにしてんのあなた方、三方向からハグとかやめて！壁やんもはや！！
楠「……ｸｸｸｯ……はははははっっっつ！！！笑」
渡「！？」
突然笑い出したともくん…心底楽しそうな様子は、なに？
目「…何が面白いんすか」
楠「いや、Snow Manのマネージャーが、メンバーに溺愛されてるって噂で聞いてん。どんなもんかと思ったけど…まさかここまでとは…ははははっ笑」
は？噂！？なにその噂！？やだぁ！
岩「…噂？」
楠「まず、誤解を解こうかな。俺はゲイで、パートナーもいます。そもそも女の子は恋愛対象やないよ、もちろんAもね」
渡「は！？」
目「そんなの…早く言ってくださいよ…」
楠「取らないから、大丈夫。安心して」
岩「……」
それを聞いて安心したのか、わたしからスッと離れていく３人。はー、視界が開けた、空気がおいしい。
そうなのだ。ともくんはゲイで、大学で知り合った方とパートナーになって、ちゃんと申請もして一緒に暮らしている。だからそもそも私が入る隙間なんてない。
それを知ったときはショックだったなー。ゲイであることにはなにも感じなかったけど、恋人がいることにかなりショックを受けたのを覚えてる。
楠「さ！誤解も解けたところで。それ、手伝っていいかな」
ともくんが指差したのは、領収書の山。
楠「見たところ難航してるようやし、手伝わせてほしいんやけど」
岩「あっ…お願いします…」
A「いいの？」
楠「今休憩中だから。あと30分くらい手伝えるよ」
A「えっ、休憩中は休憩しやぁよ」
楠「大丈夫大丈夫。簡単なやり方教えたげるわ」
A「それは助かるけども…」
楠「ほら、座って、やるよ」
目「…」
渡「…」
全員で椅子に座って、仕事再開。
さすが経理部なだけあって、教えてくれた方法はとてもやりやすくて。休憩前の倍のスピードで進んでいった。
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月2日 6時
