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結局服装は、白の襟付きシャツに濃い緑のセーター、デニムスカートという超絶無難な格好になってしまった…事務所だから…許して阿部ちゃん…
パソコンとテキスト、あとお礼のパウンドケーキを鞄にいれて、事務所までの道を歩く。いい天気だなー…晴れてよかった。雨だとこの傘が邪魔だから…雨は好きなんだけどね、移動しない日に降ってほしいな。
事務所の前までいくと、ちょうど中に入ろうとする阿部ちゃん発見！なんていいタイミング！小走りで向かう。
A「あべちゃん！」
屋内に入ったタイミングで、声をかけた。外でなんてかけられないからね！！
阿「あっ、楠さん、おはようございます」
A「おはようございます、今日はよろしくお願いいたします」
阿「こちらこそ、よろしくお願いします」
そのまま２人でカフェへ。お兄さんには話をつけていてくれたらしく、静かで明るい席へ案内してくれた。
阿「何飲みますか？」
A「私はアップルティーでお願いします」
阿「俺はブレンドで」
ス「かしこまりました、すぐにお持ちしますね。あっ、無料モーニング始めたんですけど召し上がりますか」
A「モーニング！？」
阿「ぜひ、お願いします」
ス「かしこまりました」
モーニング…モーニング！東京ではぜったい出会わないと思っていた無料モーニング！まさか出会えるなんて！
だいたい東京のモーニングってさ、モーニングっていうメニューがあって、そこにドリンクが100円引きとかでつけれますよーみたいな感じやん。
違うんだって、モーニングっていうのは、頼んだ飲み物に付属してくるのが本来なんやって…！！
あーー嬉しい！！！
阿「なんか…嬉しそうだね」
A「へ！？」
阿「モーニング、東海地方のは凄いもんね、俺らも食べたことあります」
A「あっ、見ましたYouTubeで。歌舞伎で御園座に来たときに…」
阿「そうそう。凄いよね、あっちのモーニング」
A「そうなんですよ！けど量よりも、東京のモーニングってモーニングっていうメニューがあって………」
思わず語ってしまう私を、阿部ちゃんはニコニコしながら見守ってくれて…年下なのにほんとできた人だなぁと、優しいなぁ、と思う。
ス「お話し中に失礼します、ご期待に添えるかわかりませんが、お飲み物とモーニングです」
阿「あ、ありがとうございます」
A「わゎっ、ありがとうございます！」
うわ、聞かれた、恥ずかしい…！！
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作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月2日 6時
