◯(佐久間side) ページ29
笑顔で手を振って、大丈夫だっていって別れて。
帰ってきたら、こんなで。
話してくれた内容は、普通に考えたら有り得ないことばかりで。
俺のお腹から離れないのは、ちょっとだけ嬉しいけど、それより、怒りが先にたつ。
けど
渡「……っなんだよそれ！ありえねぇだろ！！」
A「…っ！！」
佐「翔太、おっきい声出すな。Aちゃんが怖がる」
渡「！……くそっ…」
佐「阿部ちゃんはなにやってんの？」
阿「樺さんとメンバーに報告。けどこんだけじゃなー…社会的制裁加えたいよね…」
佐「……怖いこと言わないでよ」
元気づけてあげたいけど…今までの内容とちがって、男が口出しできる話じゃない。
だから、話に介入できない。下手すると、余計にAちゃんを傷つけちゃう。どうしたもんかな…
あっ。あれいいかも。
ぴぴってスマホを操作して。電話をかけた先は、ひかる。
岩「はい。さくま？」
佐「おっちー！仕事中ごめんね」
岩「いや、それはいいけど…今どこ？阿部のLINE。あれマジ？」
佐「Aちゃんち。俺もその場にいた訳じゃないから、まじっぽいとしか言えないんだけど…ね、ビデオ通話していい？」
岩「？いいけど…」
佐「Aちゃん、ほら、ひかるだよ」
A「ひかるくん？」
テレビ通話になったのを確認して、Aちゃんにむける。
画面を見るために上げた顔は、目が真っ赤で。せっかく少し元気になったのに、またここまで引きずり落としたやつらに、とてつもなく腹が立った。
岩「！！ …Aちゃん、こんばんは」
A「こんばんわぁ」
岩「今俺さ、兄貴の…日置さんと一緒なんだ、SASUKEの練習で。反りたつ壁がパワーアップされてて笑 ぜんぜんできねぇの」
A「…ふふっ、それは大変そう」
岩「もっと筋肉つけたいから、たんぱく質が多いごはん、教えて」
A「それ以上筋肉つけたらマッチョですよ」
佐「いまでも十分マッチョだよ笑」
渡「やめろ。俺が勝てなくなる」
阿「そもそも張り合えてないから笑」
岩「俺、明日休みだから…教えて貰いに、おうちお邪魔してもいい？」
A「へへ…はぁい」
佐「すごいよ、Aちゃんち！お惣菜いっぱい！今日もらってかえるんだー」
岩「えっ！いいな！俺も！」
A「もちろんです。つくっときますね」
岩「楽しみにしとく。ごめん、練習再開だから、じゃあね」
A「ばいばい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1583人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まめ
| 作成日時：2023年2月2日 6時
