ごめんなさい ページ31
目を覚ますと、周りは暗くて。ベッドサイドのチェストのうえの、小さなランプだけが点いていた。電気点けよう。
皆さんは帰られたのだろうか。
今が何時かもわからなくて…とりあえずリビングに行こうかな。
ｶﾁｬ
宮「あっ、姫、目が覚めた？起き上がって大丈夫？」
A「あっ、はい、すみません、ねちゃって」
宮「ううん、ノックせずに入ってきてごめんね、電気が点いたから」
A「あっ、はい、あの、今」
宮「今ね、11時。23時だね」
A「えっ！？すみません、こんな時間まで」
宮「いや、俺らもこんな時間まで女性の部屋にいるなんてごめん。だけどごめんついでに１つだけいいかな」
A「はい」
宮「５分だけ、姫の時間をこいつにあげて」
こいつ？
岩本さんの後ろから顔を出したのは…翔太くん？
岩「ほら、翔太」
渡「…」
宮「じゃ、俺らはでてるから」
渡「あっ、おい！」
宮「５分たったら迎えに来るから。翔太、手を出すなよ」
渡「ばっ…出さねぇよ！」
岩「じゃ」
お二人が部屋を出て…翔太くんと２人きり。
さっきの病室みたい。
何が違うかと言われれば…私の頭が覚醒していることと、翔太くんの目が真っ赤ってことかな。
渡「…」
A「とりあえず…座りませんか」
見下ろされているのもなんか嫌なので、サイドに置いてあった椅子をすすめる。舘さんが持ってきたのかな、朝はなかったもんね。
そっか、ごはんのためか。
渡「…」
A「翔太くん、泣きました？」
渡「泣いてねぇ」
A「…ふーん？」
渡「泣いてねぇからな！」
A「へーぇ？」
渡「…くそっ…」
いや、ばればれですし。なんなら顔赤いですよ、いま…
A「翔太くん」
渡「あ？」
A「今日はすみませんでした」
渡「っっ！！」
A「私が最初からこういう性質だって言っておくべきでした。ご迷惑をおかけしてすみませんでした」
渡「……だーーっ！くそっ！」
A「！？」
がしがしっと頭をかきむしる翔太くん。いやいや、折角セットされてたヘア！！もったいな！！
そしてそのまま、べちん！と私のほっぺを両手で挟む。えっ、これいま私、超絶不細工なのでは！
渡「…いいか、さっきはおまえも半分寝てたから改めて言う。聞けよ」
A「…ふぁい」
渡「今回のは全部、俺が悪い。ごめん」
A「……ふぁい」
渡「いいな？おまえは悪くないからな！」
え、これ、私怒られてる？
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優稀(プロフ) - このお話の翔太くんと楠ちゃんのやり取りが可愛いです！！もうニマニマしながら読んでます。 (2023年1月31日 0時) (
レス) @page23 id: dceea43df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年12月2日 5時
