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宮「…め、姫、起きて」
A「んぅ…」
舘さんに優しく起こしていただいて、気づいたらもうマンションの前。
やば、完全に寝てた。けど大分回復したんだな、病院とちがって覚醒が速い。
ｶﾞﾁｬ
と後部座席のドアが開いて、見えたのはひかるくんの背中。ん？これはどういうこと？
岩「ほら、乗って」
A「はぇ！？」
乗って、とは！？
宮「ほら、姫、はやく」
岩「おんぶ」
A「いえいえ、自分で歩けますから！！」
ﾌﾗｯ
宮「あ、ほら」
勢いよく立ち上がると、立ちくらみが…いやこれはそんなに心配するものではないんですよ…
岩「心配。のって」
A「えぇ…」
岩「おんぶ、させて」
A「うぅ…では…失礼しまーす…」
宮「一緒にいると似るのかな、佐久間と同じこと言うね笑」
いやいやそんなことよりこれが恥ずかしすぎて…
男性におんぶしてもらったのなんて、親以来だよ…
…ん？最近誰かにおんぶされた？気のせいよね。
宮「姫、鞄から鍵出していいかな？」
A「あっ、お願いします。小さいポケットに入ってます」
宮「あった、開けるよ」
A「お願いします」
鍵を差し込んで自動ドアを開け、自分の部屋に向かう。
その間、ずっと、おんぶ。
恥ずかしすぎる…誰にも出会いませんように…
岩「新しい家、慣れた？」
A「あっ、はい、お陰様で…」
岩「ん、よかった」
…顔、みえないけど。たぶん、優しく笑ってるんだろうな。
結局部屋までおんぶのまま送ってもらって。とりあえず誰にも会わなかった。と、思う。
舘さんが、おんぶのまま私の靴を脱がせようとしてくれたけど、さすがにそれはご遠慮した。なんで？って顔されたけどそんなことさせられるか！
けど室内に上がれば、またおんぶ。
もー、過保護か。
岩「ソファーかベッドかどっち行く？」
A「あっ、じゃあソファ 宮「ベッドだね」
岩「了解。寝室入って大丈夫？」
A「大丈夫ですけど、でもそんな、もう大丈夫ですよ」
宮「今日だけはベッドにいて」
岩「倒れたんだから、俺らがいる間だけでいいから」
ほら出た子犬の顔×２！！！
もー…これ確信犯じゃなかろうか…
A「わかりました…」
岩「ん、ありがと。失礼します」
そう言うとドアを開け、ゆっくりベッドに下ろしてくれた。
岩「俺、出るから。スーツ着替えといて。また来るね」
…気遣い有難うございます…
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優稀(プロフ) - このお話の翔太くんと楠ちゃんのやり取りが可愛いです！！もうニマニマしながら読んでます。 (2023年1月31日 0時) (
レス) @page23 id: dceea43df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年12月2日 5時
