２話 ページ3
『おー、はる。お疲れ様！
コーヒーの差し入れに来ました！ってことで、はい！』
「ありがとう。あ、そうだ。
A、後でちょっといい？」
『ん、えっとねぇ、ちょっと待ってね。』
そう言って取り出したのは1冊のスケジュール帳。
パラパラとそれをめくると、Aはあるページで止まった。
そのノートを何気なく覗き込んだ緋山は、顔を顰める。
「ちょっとA、これいつ休んで(ガンッ！！)っっ！！」
『ちょっと黙って。(ﾎﾞｿｯ』
スケジュール帳にはAの休む時間がほとんどないほどの相談の予定が組み込まれていた。
もちろん毎日同様に組まれているカウンセリングや相談の予定。
それを指摘しようとした緋山がテーブルの下でAから脛を蹴られたのだ。
普段の緋山であったらブチ切れるところだが相手がAだけあって、何も言えないでいた。
『うん、今日のお昼の時間なら大丈夫だけど、はるはどう？』
「うん、私も大丈夫。ならお昼の時間にお願いしてもいい？」
『りょうかーい！
さてと、なら患者さんのとこにも行ってこようかな！
今日は橘先生からカンファレンスにも参加してほしいって言われてるからみんな後でねー！』
「うん。また後でね。」
Aがスタッフルームから出ていくとこっそりとあとを追って抜けてきた緋山。
『いや、バレてるからねみほ。
どうしたの。そんなコソコソして、めっちゃ怪しいけど。』
「あんた、いつ休んでんの。」
『いつって、休める時に休んでるよ？』
「予定詰めすぎててちゃんと休める時があるようには見えなかったけど？」
『ちゃんと休んでますー。
心配してくれてありがとう。
でも私は大丈夫だから。』
「Aのこと、みんなが頼りにしてる。みんなが信頼してる。みんなにとっての力になってる。だから、無理して倒れるようなことあったらしょうちしないんだから。」
『ん、ありがとう、みほ。
私もね、みんなが手術とかで患者さんを救ってるように、話を聞くことで患者さんを救いたいの。私には手術することは出来ないけど、話を聞くことならできる。
だから、やれることはやれる時にやっておきたいの。
あの時もっとちゃんと話を聞いておけばよかったなんて後悔はしたくないの。』
力強く語るAを見て、緋山はため息をついた。
そして苦笑いしながらAの頭を撫でる。
「ったく。あんたには敵わないわ、ほんと。
いい？きつくなったらちゃんと言うのよ？
あんたの周りには皆ついてる。」
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マメしば(プロフ) - ♪さん» コメントありがとうございます！！徐々に書き進めていきたいと思います！応援よろしくお願いします！！ (2017年9月24日 20時) (
レス) id: 40da05096d (このIDを非表示/違反報告)
♪ - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年9月24日 18時) (レス) id: cc8e1ca137 (このIDを非表示/違反報告)
マメしば(プロフ) - のん民さん» そうだったんですね…。しっかり確認が大事だなと実感しました。めんどくさいことにならなくて良かったです(((；ﾟДﾟ)))ﾄﾞｷﾄﾞｷ (2017年9月11日 18時) (レス) id: 40da05096d (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - マメしばさん» オリフラ、しっかり消せてますよ、大丈夫です。気を付けてくださいね。もし削除対象なんかにされてしまうととてもめんどくさい事になってしまうので…(笑)(←経験者) (2017年9月11日 13時) (レス) id: 7d14773f83 (このIDを非表示/違反報告)
マメしば(プロフ) - のん民さん» ご指摘ありがとうございます！！全くの初心者のため、全然気が付きませんでした！！オリジナルタグ消せてると思いますがまだ残っていたり、何か不備等ありましたら、また教えていただけると幸いです。ありがとうございました！！ (2017年9月11日 12時) (レス) id: 40da05096d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マメしば | 作成日時：2017年9月9日 18時
