出来ない納得 ページ37
ゆっくり下ろした携帯。
あんなにハッキリ…
"誰にも渡さない…"
自分の気持ちと向き合って…
画面に残るのは、Aの名前と携帯番号。
"好きなんですよね…？"
好き…だよ…
壱馬と一緒なんて…
寝た…
なんて言われて…
今すぐ乗り込んでぶん殴りたい…
けど…
俺には言えない…
登坂さんは大好きな先輩…
Aは…
その先輩が愛した人…
幸せになろうとする二人を…
どうして引き裂ける…？
頭の中が感じた違和感。
RO「幸せになろうとする二人…。」
あえて口にしてみて思った。
Aはなんで…
壱馬の家に行ったんだ…？
登坂さんじゃなくて…
なんで壱馬に助けを求めた…？
俺じゃなくて…
壱馬に……
Aの携帯を慎に押し付ける。
MK「か…壱馬さん…。」
眠るAの身体を抱き上げた。
起こさないようにそっと。
自分の寝室。
整ったベッドの上おろす。
寝返って身体を丸めた。
MK「ホント…なんすか…？」
KZ「何が？」
MK「寝た…なんてさ…。」
傍らに腰を落とせば、沈むベッド。
顔にかかる髪を指先で払う。
KZ「見ろよ。可愛い顔して寝てる(笑)」
クスッと笑った。
クギは刺した…
MK「玲於くんが今のこと登坂さんに話したらどうするんすか…。」
KZ「別にどうもしない。」
玲於くんには…
何も出来ない…
KZ「それに、登坂さんにも言ってある。」
MK「寝たって…？」
KZ「違うよ(笑)Aが好きだってこと。」
MK「えっ！？」
KZ「それと、寝てないから(笑)」
MK「嘘なのにあんなこと言っちゃったの！？余計まずいじゃないすか！」
小さなため息、
KZ「なぁ、慎。お前が本気で好きになった女が、突然結婚します、なんて、納得出来るか？」
MK「え…そりゃ…出来ないけど…。」
KZ「だろ？」
MK「でもっ！」
KZ「慎！」
怖い顔の後に来る微笑み。
KZ「大丈夫だから。後悔したくない。分かるだろ？」
MK「それでもし…壱馬がいなくなるような事になったら…？」
KZ「そんな事にはならないよ。心配すんな(笑)」
もう…
悩む時間は終わったんだ…
後は…
進むしかないんだよ…
俺はどうあっても…
Aに傍にいてもらいたい…
登坂さんの嫁としてじゃなくて…
俺の…
潜り込む布団。
添うように横になると、抱き寄せた細い身体。
KZ「A…。」
愛してるよ…
自然と落ちる瞼。
壱馬はアッという間に眠りに落ちた。
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ゆい(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヤバいです！壱馬がどんどん動き出しててドキドキしてます！ (2019年5月28日 1時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» わーごめんなさい！段々物語が動いていくので楽しみにしててくださいね！ (2019年5月25日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いいとこで終わってしまいました（涙）続きが気になります(〃ω〃) (2019年5月24日 23時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» 二人とも諦めちゃダメ！って思いながら書いてます。いつも読んでくれてありがとう。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» 強引ですけど、ホントに好きな人からのサプライズだったらこんな嬉しいことはないんですけどね。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年5月17日 20時
