お昼休み ページ18
都内の撮影スタジオ。
スタッフが配りだしたお弁当。
自然と輪が出来上がる。
スタジオの隅で携帯を耳に運ぶマネージャーを見つけると駆け寄った。
KZ「マネージャー、ちょっと。」
※「え、あっ、ちょっ。壱馬！？」
廊下に引っ張り出した。
※「どうした？」
KZ「あのさ、お願いがあるんだけど…。」
※「お願い？」
KZ「休み…くんない？」
※「休み！？お前(笑)」
思わず笑ってしまうマネージャー。
壱馬は顔の前で手を合わせた。
KZ「お願いっ！一日でいいんすよ。」
※「何があるんだ？」
KZ「え…。」
まさかデートしたいなんて言えない。
KZ「あ……ほら、あれよ。同窓会…？」
※「同窓会？」
KZ「そう！同窓会！ね？お願いっ！」
怪しむ視線。
それでも仕方ないとため息をつく。
※「分かった…。調整してやるから。何日だ？」
KZ「いいのっ！？ホント！？」
※「まぁ、たまには昔の仲間に会うのも悪くない。その代わり、一日だけだぞ？」
KZ「ありがとう！マネージャー！」
子供みたいに素直に喜ぶ。
いつもクールを装う壱馬には珍しい光景だった。
KZ「日程確認するよ！」
※「おい、壱馬。壱馬！」
戻りかけた壱馬を手招きする。
※「あんまりみんなには言うなよ？16人で休み希望されたらたまんないからな？」
KZ「分かってるよ。」
いい笑顔で戻って行く。
その顔に自然と頬が緩んで、マネージャーは分厚い手帳を開いた。
同じ時刻。
RU「飯やっ！」
AL「食べに行く？」
RU「せやなぁ。あっ、近くに焼肉屋あったやろ！」
HT「えー。昼から焼肉？」
RU「男は黙って三食肉やっ！行くで！」
ワイワイとスタジオを出て行く。
MD「玲於。行くよ。」
鏡の前で肩を上下させている玲於。
RO「俺はいい…。」
MD「行かないの？」
滴る汗を手の甲で拭って、止んだ音を再び鳴らす。
ステップを踏めば、キュッとスニーカーの音が混ざった。
AL「玲於は？」
MD「行かないって。踊ってる。」
YT「リエさんとなんの話しててんやろ？」
AL「随分長いこと話してたよね。」
話題が玲於とリエの事になると。
RY「ごめん、みんな先行って。」
RU「なんや？どないしてん。」
RY「携帯忘れちゃった(笑)」
そこへやってくるエレベーター。
RU「ほな、行ってんで。」
RY「うん。」
エレベーターが口を締めると身体を翻す。
来た廊下を、スタジオへ戻る。
そっと扉を開けば、脇目もふらず玲於は踊り続けていた。
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ゆい(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヤバいです！壱馬がどんどん動き出しててドキドキしてます！ (2019年5月28日 1時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» わーごめんなさい！段々物語が動いていくので楽しみにしててくださいね！ (2019年5月25日 8時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いいとこで終わってしまいました（涙）続きが気になります(〃ω〃) (2019年5月24日 23時) (レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - ゆいさん» 二人とも諦めちゃダメ！って思いながら書いてます。いつも読んでくれてありがとう。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
ままりぉ。(プロフ) - りなgさん» 強引ですけど、ホントに好きな人からのサプライズだったらこんな嬉しいことはないんですけどね。 (2019年5月23日 6時) (レス) id: 93d184a48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままりぉ。 | 作成日時：2019年5月17日 20時
