日記154 ページ38
「ピカピーカ?」
『ん?どした?』
いつも通りおどけてみせる主人だけど……長いこと一緒にいれば、心の内なんて直ぐに分かっちゃうよ
本当は、寂しいんでしょ?見送って欲しかったんでしょ?何も言わずに出てっちゃって……みんな、心配してないかなーとか思ってるんでしょ?
『……いいんだよ、あれで。暗殺機関とはいえ彼らは"正義"。私は……なんだろ、あやふやな人間だしさ
適度な距離感ってものがあるの。今頃、皆せっせと任務に行ってるよ』
そんなことないと思うけどなぁ。パンダ長官だって、主人と楽しそうに言い合ってたもん。メガネのお姉さん笑ってたもん。ハトの人も優しい目をしてたもん
・
それから……
主人が大好きな麦わらの一味が司法の塔に乗り込んだ、という記事を見つけたのは、数日後の話だった
主人は凄く複雑そうな顔をしていた。知り合い同士の喧嘩なんて、嫌だもんね。しかも、CP9の方の安否は分からないんだって
『………結局は、こうなるのねぇ』
ぽつりと零した主人の言葉は、妙に意味ありげだけど……
とても、悲しそうな声色だった
「ピカピーカ!ピカチュ!」
『ん……相棒、ありがとね』
ねぇ主人。主人は、笑顔が1番似合うんだよ。主人が笑えばみんなも笑う、陽だまりみたいな存在。だからさ……主人は自分のやりたいように生きればいいと思うよ。正義とか悪とか、関係ないもん
それにさ、この先どんな事があっても、ずっと傍にいる。相棒として当然でしょ?
・
・
〜NOside〜
ここは、"偉大なる航路"の「新世界」。泣く子も黙る白ひげ海賊団の船内は、何やら慌ただしくクルーが駆け回っていた
「船長"赤髪"を迎えます!」
「……若ぇ衆は下がってろい。身が持たねぇぞい」
「え……身が持たねぇってのは一体?」
「いいから奥へ行ってろいっての」
突如、周りの船員が泡を吹いて倒れ始めた。特に目立った外傷は無いが、連鎖するように次々と気を失っていく様子を、何とか耐え残った船員が震えながら見ている
「騒ぐな。気ぃ失ってるだけだい」
「半端な覚悟じゃ…あの男の前で意識を保つことさえ出来ねぇ…
相変わらず、凄ェ覇気だ」
カツカツ、と音を立て近づく度に1人…また1人と船員が倒れ、床板に亀裂が入る。肌に突き刺さるような威圧にその場にいる殆どの者が息を飲み、赤髪がやってくる様子をただ静かに見守っていた
1527人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコ&ピーナッツ(プロフ) - 龍影雫さん» ありがとうございます!!ノロノロ更新ですがこれからも頑張りますね! (2020年6月27日 23時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
龍影雫(プロフ) - めっっっっちゃ好きです!!ONE PIECE×ポケモン意外とイケますね!これからも更新頑張ってください!たとえゆっくりでも気長に待ってます!!!! (2020年6月25日 16時) (レス) id: 3ae87b76e5 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ&ピーナッツ(プロフ) - またるさん» ありがとうございます!!ノロノロ更新ですがこれからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2020年6月25日 0時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ&ピーナッツ(プロフ) - りえさん» 一気読みですか!!!?わぁありがとうございます!!これからも頑張りますね! (2020年6月25日 0時) (レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
またる - 面白かったです!これからも頑張ってください! (2020年6月23日 17時) (レス) id: 15db7b492a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チョコ&ピーナッツ | 作成日時:2019年10月10日 18時