ママチャリ放浪日記【OP】

日記２ ページ4

ここにポケットが落ちてるという事は…私物化しても良いのか？なら貰おう。丁度リュックが重くて困ってたんだ







身軽になった所で改めて状況を整理しよう。ここはそもそもどこなんだ。海に面していないで有名な県所在だったから…日本から少し離れた離島かもしれない…いや、日本かどうかすらも危うい。マップ反応しねぇんだもん






でもまぁ、ここに人が住んでいないことは確かだ。ある程度散策してみたが生活の跡が何一つ残っていなかった。強いて言うなら猛獣の引っかき傷等。これ以上は踏み込むのを断念した









『……なら、出るしかねぇよな』




しかしどうやって？人が住んでいないなら、ここに船が来るかどうかも分からない。こんな無人島で誰にも知られず死ぬなんて嫌に決まってる。何としてでも脱出したい









不意に、何を思ったか私は通学時に使用しているチャリを持ち上げ海に放り投げた。すると…信じられないことが起こったのだ









『……浮いてる？』




なんとビックリ。ママチャリが海の上に浮かんでいるではありませんか。え？アルミ云々の質量って確実に海水より重いよね？物理学ガバガバじゃねぇか





『……もう、なんでもいいや』



世界は広い。以上。それでは早速乗ってみますか！




私が乗った瞬間沈むとかいうオチやめろよ…？と不安を抱いたままそっとサドルに乗ってみる。うん。大丈夫だ、問題ない






この際チャリが海上を走る異常現象とかどうでもいい。とにかく人に会いたい。英語はそこまで流暢では無いが…フィーリングで頑張るしかない







『……おし。レッツ人探し』





Hello！とかHow are you?とか日常会話英語を思い出しながら、ゆっくりと自転車を漕ぎ進めた

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