�� ページ16
久しぶりの恋愛で色々と考えてしまっていたけど
君の衝撃的な言葉で俺の理性はぶっ飛んでしまった
30歳いい大人な俺…
好きだから一緒にいたい
好きだから触れたい
そう考えるのは自然なことだよな…
CM「送ります」
キャップを深めにかぶりマスクをつけ車を降り
助手席のドアを開けて君の手を取りドアを閉める
手を繋ぎ一緒に彼女のマンションに向かう
普通に歩いても5分ほどの道のりが
とてつもなく長く感じる…
無言のままエレベーターに乗る
ここまで来たら少し落ち着きを取り戻してきた
彼女が今日はありがとうなんて挨拶をしたら
そのまま帰ろう…
さっきのは何も考えず出た言葉だろうから…
エレベーターを降りて
ゆっくり歩いて部屋の前
彼女の言葉を待つ
「…コーヒーでも淹れましょうか？」
まさか…
多分目見開いてたと思う
だけど必死に冷静を装って
「いただきます」
なんとか返事を返した…
って声のトーン普通だっただろうか
ドラマであるような
玄関のドアが閉まると同時に抱きしめて…
なんてことあるはずもなく…
まさか誘ってる？
なんて一瞬思ったのに
そそくさとコーヒーを淹れだす君に苦笑い
ほんと恋愛って難しい…
ソファーに座ってるように言われたけど
なんだか落ち着かない…
自然と彼女がいるキッチンに目がいく
一人暮らしにしては充実したキッチン
コーヒーメーカーもいいやつ使ってる
コーヒーをセットして少しすると
コーヒーのいい香りが立ちこめる
食器棚に綺麗に並べられたティーセットの中から
北欧風のカップとソーサーを取り出し
トレイにセッティングされ
出来上がったコーヒーを慣れた手つきで
カップに注ぎ運ばれてきたコーヒーが
俺の前に置かれた
時間にしたら数分だけど
彼女の動作ひとつひとつから目が離せなくて…
「ブラックでよかったですか？」
彼女の言葉で我に返って
CM「はい、ブラックで…いただきます」
カフェにでも来たような
お洒落な食器で飲むコーヒーはとても美味しくて
CM「美味しい…」
思わず出た言葉に
「よかった…」
ほんとにホッとしてる様子
CM「カップも素敵です」
「ありがとうこざいます/////
こういうのすごく好きで…
仕事が忙しくてカフェ巡りできない時に
お家でカフェ気分味わってて…」
CM「ほんとカフェみたいです」
俺の言葉に頬を赤らめて嬉しそうに笑う君が
たまらなくかわいい
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作者名：ギュライン | 作成日時：2019年5月23日 21時
