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「薬が効いてきたら少しはラクになるはずです」
そう言って俺が持ってた薬を袋に戻し
バックと一緒に後部座席に置き
「さてと…」
と言ってナビを設定している
事務所？
事務所はだめだ！
15分もあったら着いてしまう…
CM「あっ…事務所ではなくて自宅へお願いします」
「えっ？…」
CM「だめですか…？」
「えーっと…さすがに一般人の私に
自宅を教えるのは…」
CM「一般人…」
「やはりタクシー呼びましょう！それがいいです」
CM「嫌です！住所は江南区×××-×××-××です！
早く登録して下さい！
あー頭が痛い…少し眠ります」
「えっ？ちょっと！…嘘でしょ…」
困らせてるのはわかったけど
きっかけが欲しかったんだ…
そしてとにかく眠くて…
本当に眠ってしまったんだ。
「……さん、……さん」
うーーん…
誰か呼んでるけど…
とにかく眠い…
寝ぼけたまま
支えられて歩いてる？
どれだけ眠っただろう
よく寝たので頭痛も治まっていた
ってちょっと待て
ここどこだ？
この景色知らない…
少し考えて飛び起きた
ドスン
痛っ
ベットから落ちた
嘘だろ？
ここってもしかして…
ガチャ
「目が覚めましたか？体調はどうですか？」
「えっ？」
ベットから落ちてる俺に驚いてるAさん
CM「ここって…？」
「あー…チャンミンさん眠ってしまったから…」
CM「ですよね…すみません」
「こちらこそ…勝手にすみません…
それはそうと大丈夫ですか？」
CM「はい…さっきよりは…」
「よかったです^ ^よかったらお粥食べませんか？」
CM「食べます！」
さっきまで彼女のベットで眠っていたなんて…
昨日までの俺は予想もつかなかった…
そして今は彼女が作ったお粥を食べてる
綺麗に整頓された部屋
女の子の部屋って感じがする所々に甘い色
その中の一箇所
気になるものが…
彼女は見せない収納派みたいで
すっきりとシンプルな部屋だけど
色んな種類の色んな大きさのがいる…
あれって見る人が見ればわかるヤツでしょ
俺のファンは好きなヤツ…
バンビ…
CM「僕がたくさんいますね…」
俺の視線と俺の言葉に
動揺を隠せない様子のAさん
CM「これ…ありがとうございます…」
カバンの中から本を取り出し
挟んであった薄紫色の栞を見せる
「いつから…」
いつから気づいてたかって言いたかったんだろう…
彼女はそう言って泣き出してしまった
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作者名：ギュライン | 作成日時：2019年5月23日 21時
