降谷先輩。 【降谷零】

その4 ページ5

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ちなみに入部届けを出したものの、正式に入部するのは最終日に部長さんが入部届けを先生に出してから。



つまりそれまではあくまでも仮入部なので入部を取り消すのも自由。



まぁ、感じは良くないけど。



そして訪れた仮入部期間最終日。



私達が入部届けを出した日から3日間、日に日に降谷先輩に言いよる女子は減っていった。



梨々実情報によると思っていたのと違った、という女子が多発。



優男みたいな顔をしてその中身は冷血なのだと。



可愛い見た目をして針を持つハリネズミみたいだ。



よく綺麗な薔薇には棘があるなどと言うが、あの人はどちらかというとハリネズミだ。



顔立ちは幼いし。



よし、裏では冷血ハリネズミって呼んでやろう、うん、そうしよう。



結局その冷血ハリネズミのせいで残ったのは私と梨々実ともう1人、一ノ瀬有理ちゃんという子の3人のみだった。



その子は私と同じで冷血ハリネズミには１ミリも興味ないらしく話を聞けば、ただ単にやってみたかっただけなのだそう。



ちなみに何故梨々実が残ったのかと言うと、降谷先輩よりも部長さんを好きになってしまったらしい。



結局色恋ですか…。



と思ったのは内緒。

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