Being fucked by sweet poison 2【梵天】 (ページ35)

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シルクサテンの夏物のパジャマが肌触りがいい
クーラーで適温に冷えてるシーツと
お兄ちゃん2人の体温の差が心地よく擦り寄る

りんちゃんが暑いと少し温度下げたクーラーで
掛け布団から出ていた肩が冷えて寒気を感じ、目を覚ます

まだ8時だと言うのに
眩しく真夏日の暑さが見ただけでわかる
家の中との温度の差が激しそう。

お墓参り涼しいうちに行こうって昨日言ってたけど
もう、どの時間に行っても一緒そう…

寒くなって深く布団に潜ると
寝起きの掠れた声で｢寒い？｣って聞いてきたりんちゃん
｢んー、｣
私自身まだ寝ぼけてて
ふわふわする頭でりんちゃんの言葉に頷く
｢ぎゃ｣
キツく2人に挟まれ潰れた声が出た
｢ガウンどうした？｣

｢昨日暑くてリビング、｣

｢取ってくっから待ってろ｣
りんちゃんが寝室出てってすぐ、蘭ちゃんも目を覚ましたみたいで、少し寝癖の着いた前髪をゆらゆら揺らせて
蘭ちゃんも｢寒い｣と呟いて
｢子供体温あったけぇ｣なんて言いながら
ぎゅうぎゅうと抱きしめてくる
｢蘭ちゃんも寒い？｣

｢さみぃ、竜胆クーラー下げすぎ｣
真夏日だと言うのに掛け布団にくるまって、
まるで冬のように寒さをしのいでる姿は
傍から見たら笑ってしまうだろう
実際にリビングから戻ってきたりんちゃんは
雪だるまみたいに丸まってる私たちを見て笑った

キャミソールにショートパンツのルームウェア
夏物の新しいパジャマ買おうとしたら
これ選んだのりんちゃんだと言うのに
｢それで俺ら以外の前に出んなよ｣
なんて言ってきた
まぁ部屋着だからそうなんだけど。

昨日まんじろーに言われた事が頭の中でぐるぐる回って
あまり寝た気がしない
眠くてリビングまでりんちゃんの背中に乗るも
平均体重に近づいてきてるのに未だに軽々おんぶしてくれる。ありがたい

｢飯食ったら墓参り行くか｣

｢ん｣

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外はやはりジリジリと蒸し暑さで
眩しく照らしてくる

お香の香りがそこらじゅうから鼻を掠めていく

お寺の敷地内、墓までの道のりにある蓮の池には
空を移した青い水面に睡蓮が小さく咲いている
お釈迦様がいそうなその空間には
毎回引き寄せられる不思議な場所

まだママが再婚する前パパの墓参りの時も
ずっとこの池を見つめてた記憶がある

覗き込んで池に落ちそうになった時、
逆光で誰かわかんなかったけど
おにいさんに助けてもらった記憶がある

ドラケンさんみたいに少しガソリンの匂いがしたあの人は、もう会うことは無いんだろうな

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