Being fucked by sweet poison 2【梵天】 (ページ23)

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ズキンと痛む胸

針がズブズブと刺さるように心臓に冷たい痛み

刺青の辺りの筋肉がぎゅっと筋肉痛と言いたい程の痛み
元に戻らなく息が苦しい

それは、胡蝶蘭と竜胆を彫った辺り

まさか、2人の身に

｢今の銃声、まさか…Aちゃんは隠れてて｣

心臓の辺りの痛みなんて気にしてられない

｢Aちゃん！だめだ！行くんじゃない！｣

ソラさんの制止の声を振り払って私は取引現場に向かう

倒れたオレンジジュース
コンクリの上に零れ静かに色を濃く染める

｢Aちゃん！｣

もしも、、あの夢と同じだったら、
やだ、そんなのやだっ
｢蘭ちゃん！りんちゃん！｣

取引現場に向かうまでにも銃声は5発

2人が言ってた現場の3階

立っているのは銃を構えたままの男が1人

床には私が数十分前まで羽織ってた上着を着た2人

うつ伏せになってるりんちゃん

仰向けに倒れて目を閉じてる蘭ちゃん

｢うそ、

ねぇ、お兄ちゃん？｣

蘭ちゃんの腹部はじわりと赤く、スーツが染まっている

私に気づいた男はハイになってるのか
涎を垂らしながら笑って私に銃口を向けてきた

｢っ！Aちゃんこっち来な！｣

追ってきたソラさんの声
それでも目の前の光景に足が動かない

｢灰谷の妹かぁ、
今すぐ君もお兄ちゃんたちのとこ連れてってやるからな｣

｢Aちゃん！｣

｢っ、ソラさん！先生に連絡して！早く!!｣

息を飲むソラさんの音が聞こえ、
直ぐに電話してくれた

｢噂になってた灰谷の妹をお目にかかれるとは光栄ですなぁ
まぁ今すぐおじさんともバイバイだけど、｣

2人の姿に一気に冷水を頭の中に入れたように
靄がかってた頭の中も胸の内も冷めた

｢撃つなら、ここに撃ってくださいよ。｣

心臓の部分をトントンと指さして
2人を撃った男に1歩、また1歩と近づく

｢ねぇおじさん、私を殺すんでしょ？
ほら、早く撃ってよ、1発であの世に逝かせてよ

撃てよ!!｣

私の大きな声に怖気づいたのか銃を落とし
尻もちをついて逃げようと私に背を向けて走ろうとした

私は男が落とした銃を拾って照準を定めて脳幹狙って撃つ

痙攣ひとつ起こさずに死んだその男のスーツから
蘭ちゃんが作ってたUSBメモリを取り返す

｢っりんちゃん！蘭ちゃん！
血止まってよ、起きて！お願いっ生きて｣

ソラさんが2人の止血してくれてるけど
こわい、やだ、
あの夢みたいにならないで

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