藤井くんの彼女(仮)

君のことが ページ41

翌朝。




｢学校行きたくないよー、｣


｢はぁ？何言うてんの熱下がったやないのぉ｣





お母さんの言う通り。

昨日あった熱はすっかり下がってしまった。





｢………でも、生理なったし、｣



｢あんた生理痛ひどないやろぉ？｣



｢そうやけどー、｣




学校に行けば藤井くんには会ってしまう。



………だけどいつまでも逃げてる訳にもいかないのも事実。





｢ふぅ、いってきまーす、｣


｢はーい、気をつけてー｣




お母さんの声を背に、わざとギリギリに着くように家を出た。



………出来るだけ、藤井くんに会わなくてすむように。







｢A！！！

あんったほんま、心配してんからな！！｣




学校に着くと、教室の前に奈緒ちゃんがいた。



｢昨日教室来てみたら熱で休んでる言うし

どんだけLINE送っても既読にならへんし！｣



｢へ、あ、ごめん、｣




………そうや、電源切ったままや、





｢もぉ、無事でよかったぁ、


ちょまた来るから。な？｣




｢う、うん、ありがとう、｣




チャイムが鳴って急いで教室に戻って言った奈緒ちゃん。



………心配してくれてたんやな、




あとでちゃんと、話そう。




教室に入って出来るだけ後ろを見ないように

一番前の自分の席に座る。




スマホの電源を付けると



奈緒ちゃん、

重岡くん、

色んな人からたくさんメッセージが来ていた。




………もちろん、藤井くんからも。




なんとなくまだ読む気になれなくて

そっと画面を切って



｢おーい授業始めるぞー｣



という中間先生に視線を移した。





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いよいよ最終章に突入です、、！


最後までお楽しみいただけるように頑張りますのでよろしくお願いします◎

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