［紫］医者の不養生、なんてね［scp-049］ ページ9
私はただの医者なのに！自身でも驚く程の怒号が無機質な白い部屋に響き渡る。目の前の博士は微笑むばかりで、話が通じないのだろう。
「まぁまぁA先生、落ち着いて頂きたい。先生が危険にさらされる事はまず無いでしょう。なんて言ったて彼奴は自称医者だ、先生を仲間と見なすに違いない。それとも、別に貴方で無くとも良いのですよ、先生。お望みなら元の所へお返ししましょう。」
小太りの博士は余裕そうな表情で此方を見ている。私は元々刑務所に勤務していたのだが、死刑囚の脱獄を手伝ったとあらぬ罪を着せられ此処へ飛ばされた。今戻ると私が牢の中だろう、断るなんて選択肢無いに等しいのだ。
「調度医者が切れていて良かった。おっと失礼、はは、何せ前の医者が彼奴に喰われましてね。あぁいや、前の医者がいけなかったのですよ。scp-049を刺激するような大馬鹿者だったのです。先生はかの有名大学を主席で卒業されたと聞きました、上手くやって下さいね。」
では、と言って席を立ち部屋を出た博士には殺意しか湧かない。SCP財団では負傷者が多く出ると聞いた為、職員の手当が主な仕事だろうと構えていたが間違いだった。
今から対談するのはscp-049…何て言ったけな、えーとペスト医師！こっそり職員の1人が教えてくれたのだが、SCP-049は、自身が悪疫に冒されていると見なした個人に対して敵対的になり、直接皮膚接触することによって生命体の全ての生物学的機能を停止させる能力があると言う。
私もここまでかぁ…短い人生だったな。半ば放心状態だった。言わば化け物と対談するのだ。机を挟んで、1mの距離も無い近さで。溜息をつくと、3回、ノックの音が響いた。
「へぇ、アンタが新しい研究員っスか。先ずは自己紹介からですかね。自分はショッピって言います。アンタらがscp-049って呼んでるのは知ってますよ、でもワイはショッピって名前があるんで。」
気怠そうな瞳と目があった。どうやら私にも自己紹介をしろと訴えているらしい。腹を括って口を開いた。
「初めまして、ドクター・Aです。えぇっと…」
「ドクター！アンタ医者なんですね！？お互い志を同じとする人じゃないっスか。先生の専門分野は何なんですか？医学所では何を？」
医学所なんて、いつの時代だよ…言葉に出さないようにして、外科学、と簡潔に答えた。目の前の彼は満足そうだ。
「先生とは仲良く出来そうです。よろしく頼みますわ。」
上手く、いったのかな。
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虚無虚無ぷりん - 私得が過ぎる……！！scpに愛されるだけでも幸せなのに×wrwrdとは……！！大好きです！応援してます！！ (7月8日 22時) (
レス) @page2 id: d13357cef5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - 好きです！好きすぎてヤバイです！！もうほんとヤバイです。本家も忠実に再現しているし、それでもってオリジナル要素を加えるのめっちゃにがてなんでヤバイくらい羨ましいです！これからも楽しみにしてます！ヤバイ長文になってしまいました…失礼しました(手遅れ) (2022年2月19日 19時) (レス) id: 3b214b8514 (このIDを非表示/違反報告)
民草さん(プロフ) - 私得×私得でビックリしました…！あの、rbさんで、scp-5031をよろしいでしょうか？これからも頑張ってください！！ (2022年2月18日 23時) (レス) @page21 id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
No.3 NOM - SCP-1316でshpさんどうですか？ (2021年8月23日 0時) (レス) id: 26c3a40ab4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ - おぁ…こっちが語彙力喪失する…好きのど真ん中を貫かれた気持ちです、ありがとうございました！どうかお体に気をつけて！ (2021年8月9日 4時) (レス) id: 5744dc7a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年5月28日 17時
