［d！］人体標本［ヤンデレ］

［黄緑］深夜2時の隠れん坊 ページ3

深夜2時になると、何時も何かが私の部屋に入ってくる。いや、夢の中の話なのだけれど。深夜2時にぱっと目が覚めると、何かがドアノブががちゃがちゃと回していて、私の部屋に入ってこようとするのだ。急いでベッドから飛び降りて、何処かに隠れれば問題無い。

昨日はクローゼットの中へ隠れた。興味本位で隙間から覗いてみたら、暗くてよく分からなかったが緑色の何かが部屋の中を徘徊していた。どうせ夢の中だから何があっても大丈夫だろうし、見つかるとどうなるんだろうとは思ったが、悪夢にはしたくないのでそのまま隠れ続けた。

そして朝起きると、戻った覚えのないベッドで目を覚ます。

「また此の夢…割と怖いからそろそろ終わらないかな…」

精神的に疲れて本当は休んでいたいが、朝ごはんを食べて仕事へ向かった。


仕事から帰って、晩御飯を食べてお風呂に入って、いよいよ寝るだけになる。今日こそ変な夢を見ませんように、と願いつつベッドに横になった。


…がちゃがちゃという金属音で目を覚ます。時計に目をやると、案の定2時だった。毎日毎日こんな事が続いている為、寝不足で足元がふらふらする。眠い体に鞭を打って、今日もクローゼットでいいかと中に入った。

「そ、そろそろ話してみたいなぁ！俺に会ったらどんな顔してくれるんやろ、いっつも寝顔ばっかで飽きてしもうた…」

喋った…！人だなんて思わなかった。夢にしてはリアルだなぁと緑色を目で追いかけていると、ぱちんと目が合う。やばい。急いで奥に隠れるが、足音が段々こちらに近付いてくる。見つけないで、なんて願いも虚しく乱暴にクローゼットの扉が開かれた。

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