#3 ページ26
「やっと捕まえたわ、L、否Aちゃん。
キラの俺には勝てんかったみたいやなぁ…
ま、こっちには死神がついとるし。よく頑張った方やで。」
あともうちょっとだったね、と幼子を慰める母親のような、赤い、林檎の目を持ったこの男性が…キラなのか。
「俺は協力する気無かったんだがなぁ…
まぁええわ。後はゆっくりしていいゾ。」
バリトンボイスが特徴的な、黒い此奴は死神だと言うのか。初めから、私たちに勝ち目なんてなかったのだ。対等だと思っていたキラは、私のだいぶ先を行っていたようだ。
「はぁ、ようやく会えたなぁAちゃん。
本当はもっと早く迎えに来たかったんやけど、流石Aちゃん。
捜査はいい線までいっとったよ。」
頭を優しく撫でられ、そのまま手は頬を滑り首筋で止まった。
「ようやったAちゃんにだけ正解教えたげるな。
デスノートに名前と死因を書かれた人間が迎える結末は皆んな一緒、変えられへん。
俺も、Aちゃんもな。死神が絡んどんやで。
因みに、捜査班の名前は彼奴…グルッペンが教えてくれたんよ。」
喉からは掠れた母音しか出ない。妙に人間らしい体温が首から伝わってきて、吐き気を催した。
「さて、Aちゃん。２つ選択肢をあげるわ。
1つ目は、俺とノートに名前を書いて心中する。2つ目は、俺と結婚する。
どっちでも俺は嬉しいから、Aちゃんが選んでや。」
そんなの、選択肢であって、選択肢でない。だって、生きるか死ぬかの決断だ。震えが止まらない体を押さえつけて、発した答えは。
「しに、たくない」
トントンと名乗った彼は満足そうに私の左手薬指にルビーがついたリングを嵌めた。一生、外れることのない鎖。赤い糸なんてロマンチックなものはとうの昔に彼に千切られ、いつの間にか鎖に変わっていたのだ。
*凍てつく闇さんリクエスト。
明日なんて言いましたが書いてしまいました()
リクエストありがとうございます！(またいいネタあったらお願いします)
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ロイエ - やばい、同志がここに居た。(本音:ヤンデレ大好き！逆ハー万歳！！)はい。 (2022年1月10日 23時) (
レス) id: 32127d00d4 (このIDを非表示/違反報告)
誠(プロフ) - マイソさん» 是非しましょう((( (2021年1月24日 14時) (レス) id: b57bb5d927 (このIDを非表示/違反報告)
マイソ - あああわかります。じわじわきて捕まる。それが萌えるんじゃぁ…趣味が合いすぎます。結婚して彼らのこといっぱい話しません(( (2021年1月16日 23時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
誠(プロフ) - 地稲さん» きっと美味しいです炭なんて作らないよ(震え声)そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年8月1日 21時) (レス) id: d6a456411c (このIDを非表示/違反報告)
地稲(プロフ) - 妖精さん妖精さん…。眉毛英国紳士ポジは彼なんですね分かります。いやぁ彼の作る料理は美味しいんだろうなぁ(震え声)共依存は大好物ですありがとうございます。 (2020年8月1日 15時) (レス) id: a7f6c2fae7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年5月25日 3時
