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[黄]惚れ薬は時代遅れじゃないですかね ページ20

#ハリポタ?魔界の主役?

月桂樹の葉を濃く煮出して、一旦ガーゼで濾す。溶液が覚めたらポプリの花びら2枚に、マンドレイクの根を乾燥させ粉末にした物をティースプーン一杯、要となる魔法石を入れて唱える、「----!」

バリン、と嫌な音が聞こえると同時に、液体がローブにかかる。幸い肌には付いていないが、あーあ、ローブまた変えないと。

「また失敗したんですねぇ、Aさぁん」

この煽り厨はシャオロン、同級生で同じ寮の生徒である。煽っているが知っているぞ、さっきコイツも盛大にフラスコを割っていた。やいのやいの言い争っていると上からトントン先生の拳が降ってきた。

「またお前らか!今日の放課後も補習や補習!サボんなよ。」

じと、と真紅の目で睨まれてしまえば頷く以外の選択肢がない。補習は全力で頑張るので粛清だけは勘弁して欲しいと意を込めて首を縦に振る。とりあえずは許して貰えたのかトントン先生は他の子の所へ見回りに行った。

「また補習かよ〜、Aだけでええやん。」

なんて悪態をつくシャオロンだが、毎回補習はきちんと受けているし、テスト期間になると勉強だって頑張っている。根は真面目なのだ。実技ができないだけ。

いわば私もシャオロンと同じタイプである。魔法歴史学や薬草学、その他暗記科目は全て学年一位をキープしている。トントン先生の魔法薬学だって、テストは毎回満点なのだ。実技がないだけ。

魔法歴史学はあの、あのグルッペン先生に褒めて貰えるほど知識はあるし、ひとらん先生担当の薬草学も、温室にある植物の名前は全部言えるから先生に絶賛してもらっている。

でも本当に、実技だけはダメなのだ。簡単な呪文も、飲み物に混入した薬を当てることも、自分を使った実技は無理!諦め。

そんなこんなで、勿論補習に引っかかり、そこで出会ったのがシャオロンだった。最初は煽られなんだコイツ、と思っていたが、お互い共通点も多く今では一緒に行動するようになった。

「なぁ、A昼飯いこうや。」

あぁ、授業終わったんだ。最近ボーッとする事が多くて体調不良を疑うが…シャオロンに返事をして、食堂へ向かった。

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ロイエ - やばい、同志がここに居た。(本音:ヤンデレ大好き!逆ハー万歳!!)はい。 (2022年1月10日 23時) (レス) id: 32127d00d4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - マイソさん» 是非しましょう((( (2021年1月24日 14時) (レス) id: b57bb5d927 (このIDを非表示/違反報告)
マイソ - あああわかります。じわじわきて捕まる。それが萌えるんじゃぁ…趣味が合いすぎます。結婚して彼らのこといっぱい話しません(( (2021年1月16日 23時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 地稲さん» きっと美味しいです炭なんて作らないよ(震え声)そう言って頂けて嬉しいです! (2020年8月1日 21時) (レス) id: d6a456411c (このIDを非表示/違反報告)
地稲(プロフ) - 妖精さん妖精さん…。眉毛英国紳士ポジは彼なんですね分かります。いやぁ彼の作る料理は美味しいんだろうなぁ(震え声)共依存は大好物ですありがとうございます。 (2020年8月1日 15時) (レス) id: a7f6c2fae7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://around-the-clock  
作成日時:2020年5月25日 3時

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