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十九話 ページ19

「スーツ、脱がすよ」

こくんと頷けば、良い子だと言う様に優しく頭を撫でられた。
これからすることとアンバランスな子供扱いに身体がゾクゾクする。
何をされるのか少し怖くて彼を見上げれば、くすりと小さく笑われた。

「大丈夫ですよ。跡着けるだけだから」
「跡…?」
「キスマーク。大会終わるまで他の男に抱かれないように」
「う…私そんなに信用無いの」
「さっきまで狙われてた癖によく言えますね」

ため息をついた直樹君にひょいっと抱き上げられて、机の上に座らされた。
シャツのボタンをブラが見えるギリギリまで外される。
現れた私の肌をまじまじと見つめるから、なんだろうと首を傾げた。

「俺と別れてた間、この綺麗な身体を他の奴に触らせてたと思うとすげぇムカつく…」
「……直樹君って拗らせてるよね」
「あなたのせいでしょ。…こんな面倒臭くて重い男にした責任取って下さい」

──いいよな、ミサキさん。

その言葉と共に喉元にキスを落とされて、ビクリと肩が震えた。
熱い掌で腰や太腿を撫でられながら、直樹君の物だって証を次々に刻まれる。
唇が肌に触れてるだけなのに、おかしなくらいに気持ちいい。

「ん、っゃ、あっ…♡」
「マジで可愛い…ミサキさん綺麗だよ、好きです、可愛い…かわいい…」
「も、ぅ♡だめっ…こら、」

さっきから直樹君の手は私のお尻を撫でているし、譫言のように可愛いしか言わない。
ついに脚を広げられて、その間に彼の身体が密着した。
スーツの上からでも分かる硬くなっているものが当たって、彼を睨む。

「こ、んなとこでえっちしないから!」
「…………分かってます」

全然分かっていない、不貞腐れた様な顔で私の首元に顔を伏せる直樹君が何だか可愛くて笑ってしまった。

「大きい犬みたい」
「…あなたが飼ってくれるなら利口な犬になりますけど」

そう言いながら私の首元に痕を残しているし、利口な犬になんかなるつもりはない癖に。
よしよしと頭を撫でれば、ため息が返ってきた。

「……早く抱きてぇ」
「…私も…早く直樹君のものにしてほしいよ」

彼の耳元で言えば、直樹君は目を見開いて身体を離した。
その隙に乱れたスーツを整えて起き上がる。
さっさと逃げようとしたけど、すぐに後ろから抱き締められて捕まった。

耳元でなにかを我慢しているような、低い声が響く。

「…今言ったこと忘れたら許さねぇからな」
「わ、わぁこわーい」

茶化せば、抱き締める力を強くされて苦しくなる。
ごめんねと謝れば今度は優しい声が耳元で響いた。

「もうすぐあんたは俺のものになる、絶対」

──やっぱり色んな意味で怖いよ…直樹君は。

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Rちゃむ(プロフ) - また更新してくれるの楽しみに待ってます!! (11月21日 3時) (レス) id: 2699b67894 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 展開がおもしろすぎます!!負担にならないペースでいいので更新楽しみにしおります🥺 (10月3日 15時) (レス) @page18 id: e4cf6a3d37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マピト | 作成日時:2024年9月17日 17時

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