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IBARA
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自身の撮影順を終えたジュンが
ペットボトル片手に寄ってきた。
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七「自分は別に、閣下にそのような発言はしておりませんよ」
漣「あ、そうっスかぁ」
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そちらから声を掛けてきたというのに
興味なさそうに返される。
が、今の俺は
それを不満には思わない。
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漣「何でスマホ見ながら、鼻の下伸ばしてんスか?」
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七「えっ。」
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「何、見てんスか?」と
不意を突かれ、ヒョコッとジュンが
俺の手元のスマホを覗き込む。
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漣「なるほど」
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漣「だからナギ先輩にあんなこと言ったくせに、上機嫌なんスねぇ」
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七「あーっ!!」
七「や、止めてください…!」
七「プライバシーの侵害でありますよ!?」
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慌てて画面を隠すが、遅かった。
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漣「今日の仕事は、意地でも巻きで終わらせるつもりっスね」
七「なっ、」
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ドヤ顔のジュンが少し癪。
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漣「その待ち合わせ、俺も行って良いっスか?」
七「問答無用!」
七「ダメに決まっております!」
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俺が拒否すると「ケチ」と言いながら
ケラケラと楽しそうに笑っていた。
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ジュンに見られたのは、
AさんとのLINEのやり取り画面。
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七【では、ES前で落ち合いましょう】
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実は、今夜。
軽い打ち合わせと称し、
Aさんと食事をする約束を
俺は取り付けていたのだった。
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作者名:じまさき | 作成日時:2020年10月18日 16時