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YOU
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七「心配…なんですよ」
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ボソッと、茨くんが言った。
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天『MDMは成功に終わったけれど、』
天『ALKALOIDとCrazy:Bは、変わらず“劣等生”と“問題児”だ』
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天『そう簡単に矯正出来るものだとも思わない』
天『特に曲者の集まりである、Crazy:Bはね』
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天『だからこそ、Aちゃん、』
天『君の腕の見せ所ではあるよね』
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それと同時に私は、数時間前に
天祥院くんから言われたことを思い出した。
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この天祥院くんの独特な物言いは
日常茶飯事というか。
だから、私は彼との雑談は
あまり深く取り合っては
いなかったんだけど…。
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茨くん、何だか神妙な面持ち。
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確信はないけど、ひょっとしたら
私に言ったことと似たようなことを、
天祥院くんは、茨くんにも
吹き込んだのかも知れない。
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「何、その顔」
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七「っ、」
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七「じ、自分は生まれつきこの顔であります…!」
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ふにっと、ほっぺを軽くつねってみると
ハッとして唇を尖らせる茨くん。
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七「杞憂でしたねっ」
七「あなたはかなり肝が座っている女性だということを忘れていました」
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「だからそれ、どういう意味?」
七「意味などございません」
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「さっきも“猊下のお言葉も気に掛かりまして”とか言ってたじゃん?」
七「自分が、からかわれただけですよっ」
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作者名:じまさき | 作成日時:2020年10月18日 16時