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IBARA
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七「ところで、」
七「今日はいかがでしたか？」
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「へ、」
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食後の紅茶を嗜んでいたAさん。
少し間の抜けた声を出したが。
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七「Crazy:Bとのミーティングですよ」
「あぁ、」
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すぐに俺の言いたいことを察したようだった。
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七「また何か粗相があれば、自分が注意致しますので」
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「そんなことなかったから大丈夫だよ」
「みんなちゃんと話も聞いてくれてたし」
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Aさん的には、今日の
ミーティングは及第点だったらしく、
“以前のような顔”をされることもなく
俺は内心ホッとした。
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「そろそろ行こっか」
七「えぇ」
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自身の腕時計を見て
席を立つAさんに俺も続いた。
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キャッシャーの前で財布を取り出す
Aさんよりも先に
俺は自分のクレジットカードを
店員に差し出す。
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「ちょ、何してんの」
七「ここは自分が」
「いいってば」
「ていうか、高校生がクレジットカード出さないの」
七「別に違法ではありませんし、」
七「自分、キャッシュレス派ですので現金を持ち歩いていないのですよ」
「…………。」
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そのまま店員に「これでお願い致します」と
念押しで差し出し受け取ってもらった。
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また、Aさんも会計で揉めるのは
みっともないと思っているので、
支払いが済むまで待ってくれて。
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「…ありがとう」
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少々不満そうではあったが、
店を出てから、そう言われた。
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作者名：じまさき | 作成日時：2020年10月18日 16時
