あたおかほっとけーきの文才成長記録１

その後のこと ページ41

ななもり。side

な「小春、話があるんだ。」

少し、怖い。でもそれに耐えながら、小春に話しかける。

小「何？」

な「俺たちさ…別れない？」

小春はすごく悲しそうな顔をした

な「ごめん…｣

と謝る。とりあえず、理由を話さないと。そう思って口を開いた時

小「…知ってた。好きな子…できたんでしょ」

悲しそうだったけど、一生懸命笑っている小春を見て、涙が出てきた

久しぶりに聞いた、小春のやわらかい声だった。
俺はそんな小春が好きだったんだ。

小「いいよ。別れよ。私はそれほどのことをしてきたんだもんね」

と、ハンカチを差し出してきた

小「はい、あの子のハンカチ。またあの子に会う口実に使いなよ。」

……え？

な「バレてた…？Aちゃんのことが好きって…｣

小「バレバレだよ。七斗、気を許している人にしか涙なんて、見せないでしょ」

それからふっと笑って

小「私は明日、ここから出るよ。」

と、言った

俺が出て行くから、そんなことしなくていいって言おうとしたけど、
その言葉をグッと飲み込んだ。

小春は同情が嫌いだから

小「…私と別れたからには、あの子と両思いにならないと、許さないからね」

そう言って小春は、いたずらっぽく笑った。
でも、その笑顔は力強かった。小春の笑顔はどこか、らぎちゃんに似ていた

な「当たり前じゃん。なるよ、両思い。絶対に」

小春の真似をして、俺も力強く笑い、そう言った。

今さら？遠井さんどーが！！→←本当の気持ち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す