正反対の竈門兄妹2【鬼滅の刃】

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二人して黙っていると、毬女の死骸から声がした

朱紗丸「ま…り…ま…り…」

見ていられなくなった俺は足元にあった毬を拾って毬女に向かって歩いた

炭治郎「あっ、ちょ…！」

俺に会わせて炭治郎も歩いてくれる。正直ありがたい…脚も折れてるし…

毬女の死骸の近くに毬を置く

『…毬だ』

朱紗丸「遊…ぼ…あそ…」

小さい餓鬼みたいだな…たくさん人間を殺しているだろうに…

朝日が上がり、毬女…イヤ、朱紗丸は血の一滴残らず灰となった

十二鬼月だとおだてられ、騙され、戦わされ、鬼舞辻の呪いで殺された

救いがない…死んだ後は血の一滴、骨すらも残らずに消えてしまう。人の命を奪った報いなのか…？

鬼舞辻、あの男は自分を慕う者にすらこの仕打ち

本物の鬼だ

俺達は羽織を拾ってから家へ向かった

炭治郎「…珠世さん」

珠世「こちらです。地下へ」

扉から声がしたので、その扉を降りると禰豆子が走ってきた

炭治郎「禰豆子」

『無事で良かった…』

三人で抱き締め合うと、禰豆子は珠世と愈史郎の元へ行った

『禰豆子…』

禰豆子は珠世に抱きつき、愈史郎の頭を撫でた

珠世「先程から禰豆子さんがこのような状態なのですが…大丈夫でしょうか」

ああ…それは多分…

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