cat ページ1
オフの日は決まって家にいる。
私の定位置がソファの左側、彼の定位置が右側。
特になにか話すわけでもなく、私は既に見きったアニメの2週目、彼はカチカチと小さな音を鳴らしながらいつも通りゲームに夢中みたいで。
ふと、トイレットペーパーが減ってきているのを思い出してアニメを消してふかふかのソファから立ち上がった。
｢どこいくの｣
1時間、いや2時間ぶりに喋ったからか、上手く声が出てない寝起きみたいな声で少し笑ってしまった。
『ドラッグストア、なんかほしいのある？』
ゲーム機を置き、少しけのびをした彼は部屋に消えていったと思ったら少し前にお揃いで買ったアウターを着て、もうひとつを私に渡してきた。
『一緒に行くの？せっかくの休みだからゆっくりしてなよ』
私の声が届いてないのか、彼はすでに鍵を片手に玄関へ向かっていた。
『ねぇ〜純也くん〜？一緒に行くの〜？』
｢ああ、欲しいのあるし｣
『いや、私買ってくるよ』
そう言うと彼はチラチラこっちを見ながら
｢せっかくのオフだから、｣
好きとか、愛してるとか、滅多に口にしない彼にはこれが限界なのかもしれないけど、せっかくだから最後まで口にしてほしい。
『オフだからなに？』
目が合わなくなった純也くんと、目を合わせるために彼のほっぺたを両手で挟んだ。
急に迫って来た彼の顔、ほんの一瞬だけ触れた唇、
｢行くよ｣
後ろから見た彼の耳が真っ赤になっていた事は、可哀想だから内緒にしておこう。
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aoiiii(プロフ) - すごくキュンキュンしちゃう小説でした！更新楽しみにしてます🫶🏻 (2022年12月11日 23時) (
レス) @page2 id: e810c896fd (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 伊東純也さんの小説を作っていただき、本当にありがとうございます！！ (2022年12月10日 19時) (レス) id: e756cf6e94 (このIDを非表示/違反報告)
いなずま(プロフ) - 若草 翠さん» 教えていただいてありがとうございます。 (2022年12月10日 11時) (レス) id: 183746e5fd (このIDを非表示/違反報告)
若草 翠(プロフ) - オリフラたってますよー (2022年12月10日 8時) (レス) @page1 id: 7302afd715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いなずま | 作成日時：2022年12月10日 3時
