立花を送ることに ページ41
上杉side
授業もあっという間に終わり、帰りの時間。
俺は普通に何事もなく帰りたかったその願いはかなわなかった。
上「おい、いちいち送らなくたっていいだろ。立花は幼稚園児じゃない。」
そう、なんと俺達が立花を送ることになってしまった。
理由は・・・・・・くだらないから教えなくてもいいな。
若「別にいいだろ!」
全然よくねーんだよ!!!
お前らが立花を送ったら俺達が同居してることがバレるかもしんねーじゃん!
とにかくここは、一旦立花に今の状況を説明しよう。
俺はポケットからスマホを取り出して立花に連絡した。
上杉ヤバいことになった。若武がお前をKZ全員で送るとか言ってる。
しばらくすると立花から予想通りの反応の返事が返ってきた。
彩え!?嘘でしょ!そんなことしたらバレちゃうじゃん!
上杉俺達がお前を家に送ったら俺はいつも通り、前の家に帰るふりするから大丈夫だろ。
彩う、うん。わかった。じゃあ、よろしく!
よし、これでなんとかなるな。
俺はスマホの画面から顔を上げると目の前に黒木がいた。
俺は驚き飛び跳ねそうになった。
黒「上杉、もしかして彼女でもできた?」
その言葉を最悪なことに若武が聞いてしまいこっちを見た。
若「マジかよ!!」
上「ちげーよ!!」
俺は勿論否定した。
若「まあ、それもそうか。お前、女嫌いだもんな。」
若武はすんなり信じたがやっぱり黒木は疑いの目を俺に向ける。
多分、俺に彼女がいるかどうかの疑いではない。
しばらく俺と黒木はじっと見つめ合っていると急に若武が大声を出した。
若「あ!アーヤ!!どこ行くんだよ!!」
若武が向く方向を見てみるとそこには、あ、しまった、とでも思っていそうな顔の立花がいた。
すると若武が立花に近づき、勿論周りの女達はざわざわと疑問を口に出している。
は〜、お前何やってんだよ。
お前と違って立花は目立つのが嫌いなのに近づくって馬鹿なのか。
若「ほらアーヤ、行くぞ!」
若武はどさくさに紛れて立花の手を掴み歩き出した。
おいバカ武、立花に触るな!
心の中ではそう叫んでても口には出さない。
俺が口出しするような立場でもないから。
俺は今度は大きな溜め息をついた。
俺にそんなことをどうどうと言える日は来るのだろうか。
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椿姫 - 面白いです!続き待ってます〜‼ (2022年4月13日 19時) (レス) @page43 id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
ooooooooo - 続き待ってます! (2022年2月9日 21時) (レス) @page43 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぁぁぁ - もっと書いて〜 (2021年1月6日 17時) (レス) id: 23a3c8bd44 (このIDを非表示/違反報告)
Lily - 面白いです。 最高です! (2020年4月14日 21時) (レス) id: ba0f7c8075 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - アオちゃんさん» 時間が出来たら書きますね! (2020年4月9日 6時) (レス) id: 8a28dc2554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロンY | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時:2018年9月14日 7時