tragedy 45 ページ45
「まあ、そんなことはともかく他に誰か情報ないのか?」
若武の言葉に私はすばやく手を挙げた。
みんなが次々と話しているからこの手紙のことを言うのを忘れてた。
「今日、私の家の前で手紙を拾ったんだ。」
私はカバンの中から手紙を出して若武に渡した。
「『ヒント3:八回の爆破は星の真ん中』?」
若武はみんなに聞こえるように読み上げた。
「八回の爆破って前の手紙で書いてあった全て探偵チームKZの君達に影響を及ぼすことになりかねないって書いてあった八回の爆破のこと?」
記憶力がいい翼が前の手紙に書かれていた内容をそのまま言った。
もしかしたらそうかもしれない。
「つまり、俺達に影響を及ぼす八回の爆破は全て何かの星の真ん中だってことだね。」
黒木君がいつもの余裕そうな笑みを浮かべていた。
「じゃあ、星ってなんだよ。」
「多分、目には見えない星だと思うよ。」
目には見えない星?
「つまり、その星はそのまま見える星ではないってことでしょ?」
翼は黒木君の言っていることを理解したみたいだ。
でも私にはさっぱりわからない。
「おい、どういうことか説明しろ!」
若武は自分が理解できていないことに腹が立っている。
「俺もわからん。」
いや、忍がわからないことはわかる。
すると黒木君が説明してくれた。
「見えない星っていうのは見ただけでは星にはならないってこと。だからなんらかの方法で星を作るってことだ。そしてその星の真ん中の場所が俺達に影響を及ぼす爆破が起きるって場所ってことだよ。」
あっ、なるほど。
「じゃあ星を作れば爆破現場がどこかわかるってことだな。」
でも、一番の問題はその星はどうすれば見つかるのかってことだよね。
私達はしばらく黙って考えたが誰一人思いつかなかった。
私は考えるのは諦め、カバンの中から地図を出してまだ張っていなかった四回目の爆破現場、ショッピングモールのところにシールを張り、線を引いた。
「アーヤ、何やってるの?」
地図に気付いた小塚君が地図を除きながら聞いてきた。
「いや、爆破現場をわかりやすいようにシール張ってるだけだよ。」
「じゃあ、この線は?」
「それは…なんとなく書いてみただけ。」
小塚君は何故かこの地図をじっと見ている。
しばらくすると小塚君が私に目を向けて言った。
「これ、もしかしたら星になるかもしれないよ。」
え…?
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名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 来てくれるの!?めっちゃ嬉しい、ありがとう! (2019年3月8日 20時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» こちらこそよろしく!話すんだったらボードで話さない?占ツクって一応チャット禁止だからさ。私がなものボード行こっか? (2019年3月5日 8時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» ありがとう!みふぅ!これからよろしくね! (2019年3月5日 6時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» 返事遅れてすみません!タメ口でいいですよ!じゃあ、なもって呼びます! (2019年3月5日 1時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 友達申請許可していただいてありがとうございます!早速ですが、タメ口で話しませんか?私の事は『なも』と呼んでください!返信待ってます。 (2019年2月23日 21時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロンY | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時:2018年12月25日 6時