tragedy 31 ページ31
私はあり得ない光景にまた口をあんぐりとさせていたがしばらくして我に返り、真っ白な髭と帽子の間から見える透き通った少し灰色が混ざった瞳を見つめ、口を開いた。
「それで、私の家に何の用でしょうか。」
サンタは今やっと思い出したかのようなそぶりを見せ、訪ねてきた。
「君、私の鈴を見なかったかい?このくらいの大きさなんだが。」
サンタは手袋をはめた手で丸を作った。
もしかしてあの鈴のことかな。
私は机の上に置いてあった鈴をサンタに差し出した。
「これですか?」
するとサンタは目をキラキラさせて頷いた。
「これだよ。」
サンタは私から鈴を受け取り、ポケットの中に大事そうにしまった。
そして私に向き直る。
「では、心優しい君に特別にいいものを上げよう。」
いいもの?
サンタはさっき鈴をしまった同じポケットの中から見覚えのある封筒を取り出し、私に差し出す。
「これは次の事件の手掛かりとなる手紙だよ。君の仲間と一緒に読んでくれ。では、私はそろそろお暇させていただくよ。」
私はサンタがいなくなる前に急いで聞いた。
「あの!貴方はなんでこんなことをするんですか?」
サンタは私をしばらく見つめてから微笑んだ。
「サンタだってスリルのあるクリスマスを見てみたいんだよ。」
それだけを言い残し、サンタは寒い外の中、消えて行ってしまった。
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名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 来てくれるの!?めっちゃ嬉しい、ありがとう! (2019年3月8日 20時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» こちらこそよろしく!話すんだったらボードで話さない?占ツクって一応チャット禁止だからさ。私がなものボード行こっか? (2019年3月5日 8時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» ありがとう!みふぅ!これからよろしくね! (2019年3月5日 6時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» 返事遅れてすみません!タメ口でいいですよ!じゃあ、なもって呼びます! (2019年3月5日 1時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 友達申請許可していただいてありがとうございます!早速ですが、タメ口で話しませんか?私の事は『なも』と呼んでください!返信待ってます。 (2019年2月23日 21時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロンY | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時:2018年12月25日 6時