tragedy 17 ページ17
私達が若武の家に着いた時には若武と小塚君が書斎にいた。
「お、帰ってきたな。」
「ねえ、黒木達は？」
すると小塚君が言った。
「まだ終わってないみたいだよ。」
そっか。
「あいつらは遅れるって言ってたから俺達だけでさっさと始めるぞ。」
若武は多分次の爆破まで二十分だから内心焦っているようだった。
みんなもそれを察したようで誰も口出しをせずに席に着いた。
「まずは小塚から。なんか見つかったか？」
小塚君は残念そうに首を横に振る。
「駄目だったよ。あまりの吹雪で証拠が雪の中に埋もれてた。」
やっぱり駄目だったんだね。
「じゃあお前らは？」
若武は悔しそうに聞く。
しかし私達は一斉に首を横に振った。
「やっぱり駄目。この吹雪じゃあ、外出してる人もいなかったし、いたとしてもこの吹雪じゃ何も見えない。」
「進展無しってことか…。」
若武は肩をがっくり落とした。
私も大きな溜め息をつく。
なんでこういう時に限って吹雪なんだろう。
去年は雪なんてちっとも降らなかったのに。
私達はしばらく沈黙が続いたが翼が思い出したかのように言った。
「そういえばさ、上杉なんか変な事聞いたって言ってたけど、結局なんだったの？」
あっ、そうだった。
「だからこの事件には関係ないっつったろ。」
すると若武が上杉君に身を乗り出して何かを求めるように言った。
「おい、それ言って見ろ！事件に関係なくてもいいから！！」
今の若武はいつも以上に真剣でやる気が入っていた。
多分小さなことでも見逃したくないんだ。
上杉君は仕方なさそうに口を開いた。
「聞いてがっかりすんじゃねぇぞ。ガキどもから聞いた話なんだが爆破が起こったと同時刻に何を見たって言ったと思う。」
ん〜、なんだろう。
すると上杉君が子供っぽく顔を無邪気な笑顔にし、声のトーンをすごく高く上げて行った。
「『あのね！外で遊んでたらね、急に振ってた雪がね、スローモーションみたいにね、ゆっくりになってね、お空にサンタさんがそりに乗ってね、飛んでたんだよ！！』って。」
上杉君は演技みたいなことを終えると人が変わったかのように肩を落としてあり得ない、と目を見開いて首を横に振った。
「最近のガキは妄想が現実に見えるようにまでなったのかよ。そんなの理論的にあり得ない。」
まあ、上杉君の言っていることは正しくないわけではない。
でも、もしそれが本当だとしたらなんでだろう。
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名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 来てくれるの！？めっちゃ嬉しい、ありがとう！ (2019年3月8日 20時) (
レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» こちらこそよろしく！話すんだったらボードで話さない？占ツクって一応チャット禁止だからさ。私がなものボード行こっか？ (2019年3月5日 8時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» ありがとう！みふぅ！これからよろしくね！ (2019年3月5日 6時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» 返事遅れてすみません！タメ口でいいですよ！じゃあ、なもって呼びます！ (2019年3月5日 1時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 友達申請許可していただいてありがとうございます！早速ですが、タメ口で話しませんか？私の事は『なも』と呼んでください！返信待ってます。 (2019年2月23日 21時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロンＹ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年12月25日 6時
