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tragedy 15 ページ15

全員が元の席に戻ったところで若武が口を開いた。

「では、会議の続きを行う。アーヤ、今までのことをまとめてくれ。」

私は頷いてから事件ノートに書きこんだことをまとめて、言った。

「事件の発端は今日、私が帰宅した時に家の前でプレゼントらしき箱と手紙を拾ったこと。その手紙には連続爆破事件の予告、そしてKZへの挑戦状が書かれていた。それで私達は手紙に書いてあった通り、箱の中に入っていたスマホで電話を掛け、一回目の爆破がコンビニの前で起こった。しかし爆破で犠牲者はなし。そして次の手紙が書斎の窓に挟まっていた。その手紙には次の爆破は一時間後に起こると書かれていた。しかし爆破の場所は不明。」

私が言い終わり、事件ノートから顔を上げてみんなを見回してみると全員が頷いた。

「アーヤ、ご苦労。それでは今から一時間後に起こる爆破を防ぎたいところだがまた場所がわからない。つまり防ぐことはできない。」

若武は悔しそうに拳を握る。

みんなも若武と同じように悔しそうな顔をしている。

勿論私も。

爆破が起こることを知っているのに場所がわからなければ食い止めることもできない。

だから私達は何もできずにどんどん爆破が続き、いずれ犠牲者が出てしまうかもしれない。

「だったら俺達が今出来ることをやればいいだけでしょ。」

すると翼がかすかに微笑みながら励ますように言った。

「美門の言う通りだ。俺達には次の爆破を食い止めることは不可能だ。だったら他に俺達が出来ることを探して、それに全力をささげればいいだろ。」

上杉君も言った。

その励ましに若武も元気が出たみたいで若武はソファから立ち上がって仁王立ちになり、腕を組んだ。

「そうだな。では、黒木はそのスマホの連絡先を利用している人物の特定、小塚は警察がいなくなってから現場に何か残されてないかの調査、忍はネット上でこの手紙のことが公開されているのかを確認、そして上杉、美門、アーヤは現場近辺での聞き込みだ。俺は次の爆破の待機をしている。もし人手が足りなかったら俺を呼べ。以上、各自よろしく頼む!」

ということで私は上杉君と翼と一緒に現場近くの聞き込みをすることになった。

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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , クリスマス   
作品ジャンル:ミステリー
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名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 来てくれるの!?めっちゃ嬉しい、ありがとう! (2019年3月8日 20時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» こちらこそよろしく!話すんだったらボードで話さない?占ツクって一応チャット禁止だからさ。私がなものボード行こっか? (2019年3月5日 8時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» ありがとう!みふぅ!これからよろしくね! (2019年3月5日 6時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» 返事遅れてすみません!タメ口でいいですよ!じゃあ、なもって呼びます! (2019年3月5日 1時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 友達申請許可していただいてありがとうございます!早速ですが、タメ口で話しませんか?私の事は『なも』と呼んでください!返信待ってます。 (2019年2月23日 21時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マカロンY | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1  
作成日時:2018年12月25日 6時

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