天然すぎて困ってます

変 ページ6

そして立花が起きたところで授業が始まった。

でも俺の耳は何も聞こうとせず、ずっと考え込んでいる。

少し俯き加減になりながらしわを寄せて。

やっぱりなんかおかしい。

何かが変だ。

最近の俺は何かが違う。

立花を見ていると・・・・・・なんて言っていいのかわからないけどあの笑顔が全然離れない。

ずっと立花の隣にいたい、そんな気持ちがある。

俺、どうしたんだろう。

前はこんなんじゃなかったのに。

「忍、大丈夫？」

隣から声が聞こえ、その方向を見ると立花が心配そうな顔をしながら俺の顔を覗いてきた。

うわ、立花の目ってすごく綺麗。

俺はじっと息がかかりそうなぐらいの距離で立花の目を見つめていると何かが俺の頭に当たった。

振り向いてみると俺の机の上に丸まった紙があった。

もしかしてこれって美門？

美門の席の方を見るとそこには凄い黒いオーラが美門の周りを包んでいた。

なんか、怖い。

俺はとにかくその紙を広げてみるとそこには美門の綺麗で読みやすい字で『アーヤをガン見すんな』とだけ書かれていた。

立花を見ちゃ駄目なのか？

ん〜、

「ヤダ！」

その瞬間、クラスにいた全員が俺の方を見た。

みんな驚いてるけど何故か美門だけ睨んでいる。

「おい七鬼！授業中だぞ！」

先生はそれだけ言い、また授業に戻った。

美門にやめろって言われても嫌なものは嫌だし。

俺は少し不機嫌になりながらまた考え込んだ。

やっぱ俺、なんか変だ。

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