彼と王様 ページ9
「お待たせっス〜！」
ブッチ先輩と合流しお互い好きなものを取り席につく。少し時間が遅くなったせいか人は思ったより多くなかった。
「ごめんねA君。本当に奢って貰っちゃって」
「、いえ、ブッチ先輩と仲良くなれたので、全然大丈夫...っす」
思ったことをそのまま伝えると顔を赤くしてそっぽを向く。前から思っていたけど人の照れる時ってよくわからないな。多分俺には一生理解出来ないんだろう。
「ねぇねぇ、A君ってなんでオンボロ寮選んだの？普通ちゃんとしたところ選ぶっスよねえ」
「ユウが一番、優しそうだったから...？他の寮長怖かった、から」
「あ〜、独特の雰囲気ッスね。確かに、なんか納得しちゃったっス。でもサバナクローなら俺が守ってやるから！なんかあったらいつでも転寮しておいで！」
.
転寮をやけに強調してくるブッチ先輩の背後に誰かが近づく。
「おい、ラギー。」
「うげ...れ、レオナさんじゃないっスか〜！奇遇っスねこんな所で〜...なんて..」
「抜け駆けかあ？おい。流石、嫌われ者のハイエナはやる事がちげぇなぁ」
嫌われ者？
何でそんな心ない事を言うんだこの人は。こんないい人が嫌われ者のわけないだろ。
俺は気に食わない事があると口に出してしまうたちだった。
今回も例に漏れず...
「あの、ブッチ先輩は嫌われ者じゃないです。俺が好きなので、」
言い返してしまった。
あぁ、冗談のつもりで言っていたなら申し訳ないな。しかもこの人多分寮長じゃん。などと後から後悔が募る。
すると横からドンッと軽い衝撃が来た。
右を見たら目に映る可愛らしい耳と胴体に回された腕に抱きしめられたんだと納得する。
「うぅ、俺も好きっスよAくぅん...。」
か、かわいい。甘えてくるブッチ先輩に胸が高鳴り頭を撫でようと手を伸ばす。
「ッチ、行くぞラギー。」
「えっ！あぁもうわかったスよお！じゃあねA君！また一緒に食べよ！！」
.
.
.
.
.
「はあ、レオナさんのせいでA君に頭撫でて貰えなかったじゃないっスかあ、、」
「っは！テメェはいつからワンちゃんになったんだ？」
「それもそうっすね、シシシッ！」
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りーちゃん - 最っ高でした！ありがとうございます😭続き待ってます！ (2022年9月6日 18時) (
レス) @page19 id: dd5f8653b1 (このIDを非表示/違反報告)
とまと - え、え？！！神っすか？！！なんですかこの神作品は？！！！ (2021年6月28日 19時) (レス) id: beb3aa22b9 (このIDを非表示/違反報告)
ねーむ - めっちゃ面白いですね、更新頑張ってください！！ (2021年5月9日 22時) (レス) id: 38d2d0b865 (このIDを非表示/違反報告)
カリム - 面白すぎる (2021年3月21日 15時) (レス) id: d87b220079 (このIDを非表示/違反報告)
Jjj - 好きです！！！更新頑張って下さい！！！更新停止なんて…初コメですが泣きますよ(((ただのやばいやつ (2020年12月12日 10時) (レス) id: 164c86cd11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たか | 作成日時：2020年5月26日 20時
